マスクの販売について/飛沫感染予防を更に強化するために
当院は、感染予防の強化対策としてスタッフおよび患者様「全員」にマスクの着用をお願いしております。
1枚10円で市販マスクあるいは、無償の簡易マスクをご準備しております
「全員」にマスク着用をお願いしていくために
もし来院時に、マスクをお持ちでない場合には
・1枚10円にて市販のマスクを販売(仕入れ差額は当院負担)
・無償にて簡易マスクを提供(簡単手順で作成可能です)
のどちらかをご提案しております。
もちろん、当院もマスクの入手が非常に高騰かつ困難を極めておりますし、感染予防の面からも患者様にはできれば、ご自宅から装着していらしていただけるよう推奨をさせて頂いております。
また心療内科やメンタルクリニックという対面・対話を重視した診療特徴である点からも、新型コロナ感染に対する予防策を十二分に配慮して診療に取り組みたいという思いと、従来のマスク市場価格を元にした金額から考慮しましたこと、どうかご理解ご容赦くださいませ。
なお、患者様から頂戴しましたマスク代金は後日、日赤へ寄付させていただきます
「全員」がマスクを装着することで、院内の飛沫感染防止対策を更に「強化」したい
ここでは、当院がなぜ全員にマスクをお願いするのかという目的を解説しております。
マスクの効果とは、飛沫感染の予防効果が強い
健康な人が通常のサージカルマスクを着用しても、新型コロナウイルスを吸い込む量を極端に減らしたり、新型コロナ感染症のリスクをコントロールできるといった確たる情報は、サージカルマスクが持つ素材の隙間の問題や、マスクが完全に口を密閉できない隙間の問題が絡んで、有効性についてはまだまだどっちともとりづらい面もあると思います。
一方で、新型コロナウイルス感染症に罹患している方が、咳やくしゃみなどで、ウイルスをたくさん含んだ飛沫やエアロゾルをまき散らしてしまうことがあります。
このようなとき、マスクを装着していることでその飛沫やエアロゾルをある程度減らすことができ、新型コロナ感染症を含めた周囲への感染予防として、マスク装着には一定の予防効果があるとされています。
会話での唾や飛沫物なども、感染対策する必要がある
くしゃみや咳だけではなく、会話や食事による唾や飛沫物も、飛沫感染のリスクとなり得ます。
そのため、会話時にもマスクをすることはお互いの飛沫感染対策にもなるのです。
心療内科・精神科・メンタルクリニックの特性
当院は、心療内科・メンタルクリニック・精神科ですので、感染を主体に治療にあたる科ではないかもしれませんが、診療科の特性上は患者様との対面・対話が医療行為の中で大変重視される診療科です。
そのために、今回の新型コロナ感染症に伴う飛沫感染に対する配慮は一層重視する必要があると考えております。
また、新型コロナ感染症の特徴として
- ①新型コロナ感染症には無症状の方も多く、健康な人との区別がつかないことが多い事
- ②新型コロナ感染症は接触感染だけではなく、飛沫感染(エアロゾルも含め)のリスクも非常に高い事。そのために換気や距離の確保、さらにはマスクや感染防具などの重要性が非常に高いウイルスである事
- ③ウイルス感染から発症までに数日から1~2週間程度かかる潜伏期間がある事
- ④新型コロナ感染症が改善しても、その後のウイルスの保有期間が28日とされる報告もあり、比較的長いとされている点
- ⑤新型コロナ感染症とは異なる、かぜ症状と病初期は区別がつきにくい事
があります
もしかしたら風邪症状がなくても、知らない間に、新型コロナ感染症にかかっている無症状の人もいるかもしれないですし、知らないうちに治ってしまっている人も実は少なくはないのかもしれません。
当院が、「全員」にマスクの装着をお願いする理由とは
マスクの装着は新型コロナウイルスの飛沫感染とエアロゾル感染を防ぐ対策にもなります
ウイルスに感染していない多くの人も、ごく少数いるかもしれない無症状感染者の人の可能性も含めて、「全員」でマスクをつけることは、ウイルス保有の有無に関係なく飛沫物そのものを減らすことが可能となるので、飛沫感染のリスクが低下することが考えられます。
クリニック全員にマスク装着をお願いすることで、クリニック全体の飛沫感染予防の強化、さらには感染予防対策に大きくつながるのです
同様に、アメリカのロサンゼルスのスーパーマーケットでも、4月10日から、お客様全員にマスク装着を法律で義務付け、スーパー内での感染リスクをコントロールしているそうです。この場合、違反者には罰則もあるようです。
もちろんマスク着用だけが感染対策ではありません。
マスク着用だけではなく、換気を含めた他の飛沫感染対策やアルコール消毒などの接触感染対策を院内で講じることは、患者様に安心してメンタル診療を受けてもらう上で大変重要であると考えております。
最後に
メンタルクリニックや心療内科・精神科を含めた医療機関への自粛はないものの、新型コロナウイルスの感染を懸念した外出規制の影響もあり、受診そのものをためらってしまう方もみえるかもしれません。
このような方たちが我慢しすぎてしまって、こころの不調がどんどん辛くなってしまいすぎないように、少しでも安心して医療機関へ「こころ」の相談ができるように当院は取り組んでおります。
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