クリニックブログ

2020.04.142020.04.23

新型コロナ感染症に特徴的な「不安やうつ」について

現在、世界的な新型コロナ感染症(COVID-19)の流行に伴い、我々の生活にも大きな打撃を受けています。

 

感染症が急拡大している地域での、不安や憂鬱に関連したメンタル不調の訴えだけではなく、感染が落ち着き傾向にあるとされる地域でも、メンタルの不調を多くの方が訴えているといわれております。

感染に伴って経済への打撃も大きく、私たちの暮らしは今後どのように変化していくのか心配している人が、殆どなのではないかと思います。

コロナストレスに関する相談は心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院へ

ここでは新型コロナ感染症(COVID-19)に関連した心の不調について解説を行っております

 

新型コロナ感染症に関連する、こころの不調とは

こころの不調として一番多いのが、「不安」や「焦り」「抑うつ」「イライラ」ではないでしょうか?

 

最近はこのような不安症状が強くなって相談される方も多く、その不安状態が継続してしまう事で、こころとからだにも不調を来してしまっているのが特徴です。

コロナ不安について心療内科が解説

新型コロナ感染症に関連した「不安症状」の【厄介さ】とは

そもそも、不安という感情はなくてはならない感情

不安という感情は、周囲の危機から自分の身を守るために必要な感情です。不安を感じるからこそ、身構えたり・沢山準備したり…その結果高いパフォーマンスを示すこともあるので、不安が与えることにより得られる効果も大きい部分もあるのです。

例えば、受験での落ちたらどうしようという不安があるからこそ勉強をしたり、発表で恥をかいたらどうしようという不安に対して、想定の質問に対して準備をしたり発表の練習を繰り返したりするのは良い例です。

また、このような不安感情は通常は、受験や発表の終了と共に過ぎ去る“不安”であることも特徴です。

 

コロナに関連した不安は厄介

予定が無事に終えることで不安は解消されることが多いのですが、このようなコロナ感染に関係した緊急事態では、「不安」が長期的な継続となってしまい、まだまだ先が見えない「不安」だからこそ、こころやからだの不調を更に伴いやすいのです。

つまり「不安」から逃げることもできなければ、「不安」を乗り越えるための行動も起こせないという現実に対して、常に我々は「不安」という感情にさらされ続けなければならなくなってしまうのです。

また、“感染してしまうかもしれない”という自分の健康面だけではなく、現在は今後の経済への影響も絡んでいるために、自身の生活に対する「不安」もとても強くなってしまい、どうしようもない「焦り」へと繋がってしまうのです。

 

このような不安な状況が、もし短期間であれば大きなこころの不調を来しにくいかもしれません。

しかし、現状は見通しがはっきりしない状況であるために、これから先の見えない不安が、日々のストレスと合わさって爆発してしまったり、焦りや抑うつ症状を呈してしまい、日常生活が手につかない程の支障を来してしまう程の、こころの不調や不安症につながってしまう事もあるのです。

 

 

「コロナストレス」といった表現も、「コロナに関連した先の見えない不安」という現状を非常に示しているのではないかと思います。

コロナストレスについて心療内科が解説

また、抑うつ症状が主体で、不調を訴えて来院される方も多い

 

最近の社会情勢はとても変化が大きく、緊急非常事態宣言など、私たちの生活へ関わりの大きいニュースがあちこちに乱立しております。

外出や規制・さらには助成・購入など、すべての情報を私たちは、取捨選択をしながら、自分自身の行動へと反映させて日常を過ごさなくてはならないのです。

 

つまりは、このような状況の中では、おひとりおひとりの情報の取得差や生活背景や環境の差は、非常に影響をしやすく、一人一人が自分の責任で社会の流れに対応してついていかないといけない状況の中では、疲れや疲労を感じさせやすいです。

「自分の身は自分で守る」といった意味も少しづつ強くなってきており、その時様な状況が継続してしまうと、疲れや疲労だけではなく、抑うつ症状やイライラといった感情も出現しやすくなってしまいます。

このような症状が強くなってしまうと、更に世間の変化についていけなくなって、ネガティブな感情を強くさせてしまったり、無気力になって日常生活にすら支障が出てしまう「うつ病」といわれる状態に陥ってしまう事も少なくありません。

 

自分自身や家族、更には生活に関連した、抑うつ症状であるために家庭内で見過ごされやすくなってしまう点も非常に問題となっています。虐待やDV等、家庭内の問題へと発展することも考えられるために、もし「つらいな」とお思いの方は、心療内科やメンタルクリニックなどの医療機関へお気軽にご相談くださいませ。

 

 

「コロナ疲れ」という表現は、こうした「新型コロナウイルス感染症に関する、抑うつ症状やうつ」といったメンタルの不調を反映していると考えられます。

心療内科 ひだまりこころクリニック栄院

「コロナストレス」、「コロナ疲れ」「コロナ不安」「コロナうつ(鬱)」

いずれも、こころの不調でありますので、状況に応じて早めの医療機関への受診相談が大切です。

先の見えない、緊急事態であるからこそ、ご自身のこころのケアをまずはしっかりと行って整えることが大切であると当院は考えております。

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野村紀夫 監修
ひだまりこころクリニック 院長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など