ADHD・注意欠陥多動性障害

ADHD・注意欠陥多動性障害とは

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落ち着きがないといわれる、やんちゃ、ミスが多いなどなど、、、ADHDの症状かもしれないとお困りではありませんか?

ADHD・注意欠陥多動性障害

 

注意欠陥多動性障害・ADHDとは世界中の未就学者、学童、青年、成人にみられる神経精神疾患であり、注意を持続できないことや、衝動性や多動性が顕著になることが特徴とされています。以前はADHDは混合型、不注意優勢型、多動-衝動性優勢型の 3 つの病型が定められていましたが、DSM-5では以前の分類をそのまま位置づけ、(1)衝動性と多動性が混合して存在(2)不注意優性に存在(3)多動・衝動優性に存在、の3つの表現に置き換えられています。

 

ADHD・発達障害とは、幼少期から既に症状が存在していることが多く、ADHDと診断された子どものうち青年期まで症状が継続するのは70%~80%程度とされており、成人期まで続くのは 60%程度とされています。一方で、残りの 40%は、思春期か成人期初期までにADHDの症状が寛解するか症状が軽快している場合もあるのです。またそのADHD症状の経時的変化の程度に関しては人それぞれで、多動ではなくなるが、注意持続の短さや衝動コントロールの問題が続くといった場合があり、成長するに伴いADHDの多動性は落ち着いてくるものの、不注意や衝動性の症状が残っている方も多いのです。そのため、ADHD・発達障害の症状が続く60%は成人になってもいくらかの症状が引き続き持続するために、衝動性と事故多発性の要素から周囲の人間関係や社会的役割の中で生きづらさを感じることが多いのです。

 

ADHDの中心的な症状

 

ADHD・発達障害の多動性・衝動性優位型一般に、落ち着きがないと表現され、広く知られているのがこのタイプです。たとえば、授業中に離席し、教室内や教室外を歩き回っていることや、着席していても絶えず貧乏ゆすりをしていること、多弁でおしゃべりが止まらないことなどが「多動性」の特徴として挙げられます。「衝動性」は、感情の制御が上手くできず、些細なことでカッとなってしまったり、興味を抱いたものにすぐに手を伸ばして触ってしまったり、順番が待てなかったりなどの特徴もあります。

 

ADHD・発達障害の不注意優位型は、気が散りやすかったり、ぼーっとしていることが多かったりなどの「不注意」特性が強いタイプとなります。日常生活では、忘れ物やケアレスミスが多いことや、指示を聞きのがすことが多く、周囲より動き出しが遅れるなどの特徴がみられます。多動性・衝動性優位型に比べて、大人しく目立たない場合が多いため、気付かれにくい傾向があります。

 

ADHD・発達障害の混合型は上記三つの特徴を全て持ち合わせているタイプです。

 

ADHDの治療について

 

薬物療法や環境調整、精神療法、感覚統合訓練、ペアレント・トレーニングなどを併用するなどでADHD・発達障害の症状を軽減することができるといわれています。

 

ADHD・発達障害の治療の目標

 

ADHD ・発達障害は生まれ持った特性が大きく関わっている面があるために、そうしたADHD・発達障害の特徴を完全に失くすことを最大目標にして治療を進めることはあまり適切ではないかもしれません。もちろん、ADHD・発達障害の多動性・衝動性については年齢とともに落ち着き、不注意が残存することが多いという報告が多くなされています。また、タイプ問わず、ADHD・発達障害の方たちは幼少期より大人に叱られることや失敗体験を経験することが多く、医療や福祉の介入が遅れれば遅れるほど、自尊心の低下や不適切行動による注意引き行動などの二次障害がみられることが多いという点が特徴です。

 

またADHDは大人の発達障害としても昨今は注目を浴びており、アスペルガー障害やADHDなどの大人の発達障害として、社会に出て多くの方が悩みを抱えて過ごしており、それに伴い、うつ病や不安神経症、強迫性障害、不眠症、パニック障害などの二次障害が併発していることもあるのです。また、時にADHD・発達障害の症状は統合失調症などとの鑑別も必要になることもあるので注意が必要です。まずはADHD・発達障害かもと自己判断なさらず、心療内科・精神科などの医療機関へご相談されることをお勧めいたします。

 

ADHD・発達障害の症状だけではなく、それに関連して起きてくる周囲の人間関係や、社会活動や日常生活での違和感や自身のなさ、大きな失敗談を抱えながら生きていることへのつらさなど、本人が抱えている問題はとても複雑です。

 

 

ADHD・発達障害の治療の目標は、ADHDという特性としての苦手な部分と、その一方で得意な部分としての引き出しを見つけ、それに対する周りのサポートの状況や理解などを促していく環境づくりや支援を提供していける準備を一緒に取り組める体制づくりが大切なのです。

 

名古屋市栄のひだまりこころクリニックはADHDや大人の発達障害の方も多く相談に見えております。土日の受診も可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)・発達障害かもと思われた方は、一人で悩まれず、名古屋市栄・久屋大通の心療内科・メンタルクリニック・精神科のひだまりこころクリニック栄院までお気軽にご相談ください。サンシャインサカエ5階の地下鉄や名鉄・バスなどのアクセスも良い立地なので、久屋大通・矢場町・伏見・広小路通からもアクセスしやすい心療内科・精神科・メンタルクリニックです。

 

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野村紀夫 監修

ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業

保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など

所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

2019.06.192024.03.30

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