蛙化・蛙化現象とは
蛙化現象や蛙化について
蛙化や蛙化現象について最近多くのメディアにて取り上げられることが多くなりました。
蛙化現象や蛙化について、異性や現実の人に対して、「がっかり」「プチがっかり」「理想と現実にギャップを感じた」という意図で最近の若い方の間でよく使われるようになっています。
「蛙化」「蛙化現象」の面白みとは
特に、蛙化や蛙化現象の面白みというのは、やはり仲間内でそのユーモラスあふれた背景や事情を共感できることではないでしょうか?
友人や仲間と共有できるユーモラスさとは
特に、蛙化や蛙化現象の対象となるのは、「異性」や「憧れの対象」「理想の対象」であることが多いです。
①服が汚れた
②行列に並んでいた
③小銭を持っていた/使っていた
④食べ物をこぼした
⑤アルバイトをしていた姿をみた
など、大変現実的なリアルな行動から、「蛙化した」という表現が用いられることがあります。
友人の間で共有し合える表現でもある
これらは、ときに「プチがっかりした」「現実世界になじむ理想の人」「理想が減った」「尊さが減った」という意味で、仲間や友人の間で、共有し合える楽しさを含んでいると思います。
このような、ユーモラスさと共有し合える楽しさを表現した言葉というのはいつの時代もあって不思議ではないことであり、本来の「蛙化現象」としての意味である「好意を抱いていた人がいて、現実に相手から自分への好意があると分かった途端に、突然冷めてしまう」という意味であったとしても、お互いに共通の感覚や言語を持ち得る意義は大きいように思います。
「がっかりした」というユーモラスさだけではない『注意点』が隠れていることも
時に、人間関係で、蛙化や蛙化現象のような「がっかりした」感情が一度湧いてしまうと、「魅力的な箇所」が極端に失せてしまうことがあります。その結果、人間関係に見切りをつけてしまうなど、「異性としてないわ」「こんな人だとは」「なんかドキドキがなくてつまらない」といった感覚を抱いてしまうことがあります。
時に、「理想」「期待」「憧れ」はドキドキ感や充実した気持ちを与えてくれることもありますが、「理想」と「現実」のギャップが受け止めきれずにいると、現実のリアルな姿が見るに堪えない姿と感じてしまうこともあり、突然「ドキドキ」のスイッチがオフになってしまうことがあるのです。
もし蛙化現象を治したいと思った時
蛙化現象自体は悪い事とは思えませんが、もし人間関係を構築する上で、蛙化現象が出てしまうとなかなか継続できずに悩んでしまうなどの事があれば、自分の考え方や理想や現実について見つめなおしてみることは大切かもしれません。
「現実と理想のギャップ」が受け止めきれない時
特に、「理想」「現実」のギャップが受け止めきれない場合、その理想の高さ、現実を捉える厳しさにあるのではなく、これまでの人間関係に対する捉え方や、自分の人間関係に求めるものなどの面にも注目する必要がある場合があります。
そして、そのような人間関係の繰り返しの為に、自分以外の人たちに対する割り切った感覚がぬぐいきれなくなってしまうなど今後の人付き合いにも関係してしまうこともあります。
自己肯定感が低く割り切った人間関係に偏ってしまう場合も
時に、自己肯定感が低くなってしまい抑うつ症状や不安症状などを抱いて、割り切った人間関係に偏った付き合い方をして、もっと自分を追い詰めてしまうことも少なくないのです。
詳しくはこちらもご覧ください
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など