クリニックブログ

2022.04.062024.04.01

社会不安症・社会不安障害・社交不安症の経過について

社交不安障害や社交不安症の経過について

社交不安障害や社会不安症は対人関係などの社会活動や社会機能に影響を及ぼしてしまいます。社会不安症を伴う人の約3割の人は、1年以内に、その症状が寛解し、約5割の人は2~3年で症状が改善すると言われています。

しかし特別な治療を受けない人の約6割は数年前以上症状が経過するともいわれています。

時間の経過とともに周辺環境が変化し、社会的影響が不明瞭になってしまっていることも

特に、年齢が上がるにつれて、社交不安障害や社交不安症に伴う社会的影響が不明瞭になることもある点には注意が必要です。

例えば、年齢の上昇や、昇進や職場の変化に伴い、社交不安障害の症状が出にくい場面が増えるなどの影響もあります。また経過中に、そのような症状が出にくい場面を自ら選択し、環境を変容して過ごしているため、症状が強く出にくい、あるいは病識に乏しくなってきてしまっているという点もあります。

また”あの人は周囲と関わるのがあまり好きじゃない人”という評価の元に、周囲が関係を調整している場合もあるのです。

社交不安障害が長期的な経過になると、知らないうちに環境の変容と伴い、機会の逸失に繋がってしまう

このような経過を取りながら、自分の自身の低下や喪失、社会的なかかわりの低さを、自分の性格化としてしまうなどの影響も出てしまい、社会的な機会の逸失に繋がってしまうことだけではなく、抑うつや不安が強くなってしまうことがあるので注意が必要です。

もし社交不安障害・社交不安症かもとお悩みの方は、名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院までご相談くださいませ。

心療内科ひだまりこころ栄院

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