クリニックブログ

2024.04.132024.04.23

パニック発作とパニック症の違いとは

パニック発作があるとパニック症なのか?

パニック発作とパニック症については、同義として使用している場合も少なくありません。

しかし厳密には、パニック発作があることが直ちにパニック症を指すのではないということです。

ここでは、パニック発作とパニック症の違いや、パニック発作があるとパニック症と言えるのか。という内容について記載をしています。

名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニック

パニック発作の特徴とは

パニック発作の特徴は、5分程度で立ち上がる急峻な症状の発現とおおよそ20分程度で緩和していく症状という特徴があります。そして、呼吸器や動悸などの胸部症状や現実感の喪失などの症状を腹痛伴っています。

パニック発作については、以下に紹介をします。以下の13の内の4つ以上満たす場合を「パニック発作」と診断基準を設けています。

(1)動悸

(2)発汗

(3)震え

(4)息切れ

(5)窒息感

(6)胸部症状

(7)腹部症状

(8)めまい・ふらつき

(9)寒気・熱感

(10)異常感覚

(11)現実感消失

(12)抑制力がなくなる

(13)死への恐怖

があります。

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パニック症の診断基準とは

パニック発作の存在と、1か月以上継続する生活への支障が認められることが大切である

パニック症の診断には、パニック発作の存在以外に、以下のi)あるいはii)、または両方が継続していることがパニック症の診断には大切です。

i)パニック発作が更に起きてしまうのではないかという心配と懸念が

ii)パニック発作に関連した行動を避けるための行動変化がある(外出を避ける、発作を心配して不慣れなところに行かないなど)

があり、つまりは生活への支障が認められていることが大切なのです。

更にパニック症と診断するためには、除外項目も大切で、薬物乱用や薬などの物質に関連した症状ではないことや、他の身体疾患に関連した疾患でないことも重要です。

さいごに

パニック症とパニック発作の違いについて紹介をしました。

パニック発作には、13項目中4つ以上の症状を満たすことがあること。しかし、パニック症はパニック発作の存在だけではなく、生活への支障が1か月以上継続していることが診断には大切でもあります。

また、最後にパニック発作は、パニック症だけではなく、限局性恐怖症社交不安などの疾患更には強迫症・PTSDでも起きうる発作でもあります。【詳しくはこちらから】

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など