夜間パニック発作について
パニック発作とは
パニック発作とは、生命に危機が訪れたかのような、動悸や息切れ、呼吸苦、腹部症状や神経症状が急峻に起きてしまう発作です。そしてこの発作はパニック症や不安症、社交不安症などの疾患とも関連しています。
特に数分から10分で症状の強さがピークに達し、その後徐々に軽快していくことが特徴です。
夜間パニック発作とは
夜間パニック発作とは、夜の時間帯に起きるすべてのパニック発作を指すのではなく、睡眠中にパニック発作で起きること、あるいはパニック状態で睡眠中に目覚めることを指しています。
夜間であろうとなかろうと、睡眠から目覚めてから、パニック発作が起きることを指すのではなく、「睡眠中に起きるパニック発作と覚醒」を指しています。
夜間パニック発作は実は決して珍しい発作ではない
この、夜間パニック発作、実は決して珍しい発作ではなく、海外ではパニック症の2割程度に起きやすいと言われており、パニック症の程度が重度であればあるほど、覚醒時のパニック発作と夜間パニック発作を合併しやすいと言われています。
夜間パニック発作でお困りの時には
睡眠中に起きる、夜間のパニック発作は不安や恐怖も強く、その影響もあり、睡眠に対する恐怖や落ち着かなさ、といった不眠症や睡眠障害へも影響しやすくなってしまいます。
また、夜間パニック発作とは、パニック症が重症度であることとも関連している報告もございますので、我慢しすぎてしまったり自己判断なさりすぎず、心療内科,精神科,メンタルクリニックなどの医療機関へご相談をお勧めいたします。
さいごに
今回は夜間パニック発作について紹介をしました。覚醒時の発作と違う特徴であること、重症度にも関連があることも含めて記載をさせていただきました。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など