月経前不快気分障害・PMDDと月経前症候群・PMSの違いとは
月経前不快気分障害と月経前症候群の違いとは
月経前症候群・PMSと、月経前不快気分障害・PMDDの違いについて、名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院が解説を行っております。
月経前症候群について
月経前症候群は、3回の月経の周期にて、月経前5日前に心あるいは身体面の症状が生じてしまう疾患です。
月経周期に関連した変化を感じている女性は非常に多く、月経前症候群・PMSと診断される方も少なくないとされています。
月経前不快気分障害とは
月経前不快気分障害とは、抑うつ障害群の一つで、DSM-5より、うつ病のように独立した疾患として確立されました。
心と体・機能面の症状に分けており、生理周期に伴った症状の出現と、改善あるいは消失を繰り返し、生活や人間関係などの機能面に影響を及ぼしてしまいます。
適切な治療も必要とされていますが、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返すので、なかなか本人としても病識が乏しかったり、そのような変化を当たり前と感じてしまうことも多いのです。
月経前不快気分障害は、ストレスや疲労などの影響も大きいため、軽視は禁物なのです。
月経前不快気分障害と月経前症候群の違いとは
月経前不快気分障害は、感情面の症状が必須である点に違いがあります
月経前症候群は、感情あるいは身体の症状のどちらか1つが存在していれば診断ができますが、月経前不快気分障害では、心の症状と身体・機能面の症状のどちらも該当する症状を有している必要があります。また、月経前不快気分障害では、合計5つ以上該当するという点も重要です。