更年期うつについて
更年期うつとは
更年期うつ・更年期うつ病とは、更年期障害に伴う、うつ状態・うつ病の事を指しています。
更年期障害では、心と体の症状が出やすい
更年期には、性ホルモンの低下やバランスの崩れに伴い、体の変化や心の変化が起きやすい時期です。
身体の症状として自律神経の症状が出てしまう
めまいやのぼせ、ほてり、動悸や発汗、めまいや冷えなどの体の症状が出ることがあります。
また胃腸症状や頭痛、耳鳴りなどの多岐にわたる症状の場合もあります。
精神・心の症状では不安定さが出やすい
イライラや抑うつ、落ち込みや、意欲の低下、悲哀感・罪悪感、などの症状が出ることがあります。
特に、精神面や心の症状は、波や不安定さを伴うことも多く、次第に集中力の低下や自己否定感、罪悪感、被害的な考えなどの症状も出現しやすくなってしまいます。
また、体の自律神経の症状も相まり、思うようにいかない体調のために、次第に症状が占める生活への影響が大きくなってしまい、更に落ち込みや憂鬱などの症状が悪化してしまうこともあります。
更年期症状の出現のタイミングにも注目すべき
更年期症状の出現の時期には、行動や社会的役割にも大きく変化が訪れやすい時期です。
子供が就職などで家を出たなど、子育てが一区切りついた時期であることも多く、子供が親離れしていく際の寂しさや孤独感なども生じる可能性があります
また、夫との老後の関係の見直し、生活の見通しなどの計画や話し合いも多くなってくる時期でもあります。
そして、何よりも更年期を迎えることにより、自分が初老を迎えつつあるという体の変化に少なからずショックを受けることもあるのです。
最後に
これまで解説しました通り、更年期症状は体や心の変化も伴うバリエーションのある症状だけではなく、周辺の環境の変化もとても大きな時期と重なることにより、より症状は複雑になりがちです。
また、このような環境の著しい変化のために、抑うつ症状やうつ状態・うつ病が続いていても、見落とされてしまうこともありますので、注意が必要です。