”妊活うつ”と”不妊うつ”とは
妊活うつや不妊うつとはどのような状態を指すのでしょうか?
妊娠活動や不妊治療に関連して、抑うつ状態やうつ病を呈してしまっている状態を、妊活うつや不妊うつと呼ばれています。
特に、妊娠や不妊といった大変繊細な事項に対して、夫婦で取り組んでいく上で、不妊治療や妊娠活動といったプレッシャーがストレスになり、抑うつや不安、うつ病へと発展しやすい状況にあると考えらえます。
ここでは妊活うつや不妊うつについて、解説をいたします。
妊娠に関する事項は、結婚した夫婦間における心理的ストレスに発展しやすい
結婚した夫婦間では、子供ができないという点について、大変大きなストレスをもたらします。子供ができないという自責の念だけではなく、パートナーへ対する申し訳なさ、更には両親や義両親への心理的なストレスが増幅してしまいやすいのです。
親としての経験を分かち合えなかったことや、親として得られる共通の一体感や経験が得られないかもしれないということに対して、配偶者への遠慮や距離感は深まり、自己否定的な感情が生まれやすくなってしまいます。
不妊や妊娠が困難な時にはショックが大きく、解決を求めて情報収集や行動に没頭をすることがあります
多くのエネルギーを必要としますが、出口が見えない取り組みが次第に大きなプレッシャーに繋がってしまうことも
不妊や妊娠が困難な時は、ショックや絶望感を感じ、その問題の解決のための情報収集や取り組みに没頭をすることがあります。
しかし、不妊治療は大変多くのエネルギーを使い、また費用もかかるため、夫婦間の時間や自分の自己犠牲も大きくなりがちであると同時に、見えない出口のために、プレッシャーにつながったり、ぶつけられない不安をうまく対処しきれずに、夫婦間のぎくしゃくに繋がりやすくなってしまう事もあります。
不妊治療のホルモン療法がイライラや抑うつを悪化させてしまうことも
注意すべきことは、不妊治療で用いられるモルモン療法などが、抑うつ症状を誘発させやすいこともあるため、余計に夫婦間をぎくしゃくさせやすくなってしまいます。ですので、特に不妊治療においては、夫婦間での副作用に関する情報のコミュニケーションも大切であると考えられます。
また、妊娠に関する事項は、同性からの心理的負荷も実は大きい
妊娠出産・不妊に関する心理的負荷に、同性からの言葉やプレッシャー、更には周囲の家族の様子を見て落ち込んでしまうなど、相手の知らないところで、自分が受ける負担というものも実は大きいのです。
そのような負担から少しづつ距離を置くようになってしまい、相談できる相手がいないなどの孤立を深めてしまうこともあるのです。
まずは、自分のペースで取り組むことも大切
このように不妊治療や妊娠活動とは、自分が知らないうちにプレッシャーや疲労が大きくなりがちです。また、繊細な内容であるがために、周囲に相談をしづらく遠慮をしてしまうことでも、ストレスが与える影響は無視できません。
自分の意見を取り入れてみよう
不妊や妊娠活動に対するストレスが大きくなってしまったり、プレッシャーが強くなってしまった時には、自分の意見と周囲の意見を知らないうちに混同してしまっていることもあるかもしれません。自分はどう思うのかについて改めて考えてみた時に、じゃあ〇〇さんの意見はどうなのか等、自分の意見について”しっかりと向き合ってみる”ことは大切です。
自分の体調管理も大切
もし不妊治療や妊娠活動の途中で、抑うつ症状が続いたり、うつ病かもと思うタイミングがございましたら、メンタルクリニックや心療内科・精神科のような医療機関へご相談されることもお勧めいたします。
抑うつが継続したりうつ病のために、自己否定的な感情や無気力やイライラなどの感情の変化も起きやすくなってしまいます、そのような感情のために家事や仕事に行けないなどのの影響が出てしまうこともありますので、不調を感じた時には我慢しすぎてしまわないという事も大切です。