クリニックブログ

2021.04.062024.04.21

【パニック症になりやすいストレスとは?】パニックの発症に影響する「心因・環境的要因」とは

パニック症・パニック障害には、心理社会的要因が発症に関与することがあるとされています

ただし、パニック発作は「予期せず・突然」起きてしまう

一方で、パニック症やパニック障害の症状は「突然・予期せず」という状況が診断にも重要であるために、矛盾していると感じる人もいるかもしれません。これはあくまでもパニックの症状が起きてしまったその瞬間が「突然であった」「予期せずであった」という意味であって、パニック障害が何の背景も環境も影響せずに起きるという意味ではないという点には注意が必要です。

では、どのような心因的要因がパニック障害の発症に関係すると考えらているのでしょうか?

パニック症の心因・環境的要因に関する解説をしております

パニック症・パニック障害の心因・環境的要因とは

・部署の変更や昇進に関連してプレッシャーの増大

・業務の負荷の増大

・人間関係で離別などがあった

・苦しめられている、辛いという感情の継続

・人間関係など解決が難しいと感じる事案がずっと残っている

・最近、イライラや怒る環境が増えた

その他に親との関係性などもあります。ですが、多くの方は、今まで出来ていたことやこれまで制御できていた事が、不安の耐性や怒りやイライラの耐性が下がってしまって、考えや心身に大きな影響力を持つ程の感情になってしまっていることがあります。

幼少期や青年期の背景や環境が心理面に影響していることも

幼少期や青年期の背景や環境が心理面に影響していることもあります。詳しくは『幼少期・青年期の影響も?パニック症になりやすい背景と心理的要因について(ブログ)』にても紹介をしております

名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニック

発作発症時の様子だけではなく、発症の時期より以前の背景も重要な事も

パニック発作は、とても激烈で混乱してしまう程に強い症状であるために、時として発症時の記憶に焦点が当てられがちですが、よくよく考えてみると、負担や負荷の増大や、それを更に重圧であると強く感じてしまう心身への変化が重なっていることも多いのです。

特に、その考えの変化や環境の変化の関与が考えられる方は、パニック症やパニック障害の治療としての薬物療法以外にも、認知面への働きかけや環境への配慮を目的とした精神療法などを併用することが可能となります。

もちろん、はっきりと要因等がない方も見えますので、まずはご自身で自己判断なさらず、心療内科・精神科・メンタルクリニックなどの医療機関迄お気軽にご相談くださいませ。

「栄院」のパニック障害の詳しい説明はこちらから

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など