クリニックブログ

2020.05.082024.04.01

うつ病の回復【治療中に家族ができること】について解説をしております

うつ病で病状が悪くなってしまうと、自分の状態になかなか気が付きづらい

うつ病になりやすい人は、真面目で責任感が強く、頑張りすぎてしまう傾向にあると言われています。

そのため、自分ではなかなか休養の必要性に気づけず、症状が深刻化してしまうケースも少なくありません。そんな中で、休職に漕ぎ着けたのはとても大きな一歩です。ご家族や職場の方の理解、サポートは、ご本人さんの治療にも大きく関わってきます。

うつ病の回復における家族のサポートの重要性

うつ病の回復にはこうした周囲の理解、サポートが不可欠です。

ところが、心の病気にかかっている人にとっては、いつも通りの支え方が逆効果になってしまう場合もあります。というのも、心の病気にかかっている場合には、病気の特徴を知り、ポイントを押さえたサポートを行うことが必要なため。

うつ病の場合もそうしたポイントを知り、適した対応を行うことが回復を後押しします。そこで、今回はうつ病で休職中のご本人に対しご家族ができることをご紹介していきたいと思います。

心療内科 ひだまりこころクリニック栄院

【大切なこと①】医療機関との関係を保つ

うつ病の回復には、服薬や通院等の医療的なサポートや治療が欠かせません。

ところが、特に初期の段階は、エネルギーが顕著に低下した状態であるため、通院が億劫になったり、薬の副作用から服薬を自己判断で中止してしまうなど、安定して治療を受けることが難しくなりやすいと言われています。そこで、ご家族は通院や服薬の必要性を伝えながら、医療機関とのつながりが切れないようにサポートしていく必要があります。

どうしても通院が難しそうなときは、主治医の先生に相談し指示を仰ぎましょう。ご本人はうつ病の症状で上手く思考がまとまらないこともあるため、診察には可能な限り同席し、医師の話を一緒に聞いたり、ご本人の困り感を代弁してあげることもご本人の症状に応じて大切となることもあります。

うつ病の治療や家族の対応について心療内科ひだまりこころクリニック栄院が解説しております

【大切なこと②】うつ病への理解を深める

うつ病については、これまでにたくさんの研究や報告がなされ、代表的な症状や命に係わる行動のサイン、回復段階、適切な対応、などさまざまなことがわかってきています。

うつ病に限らず、病気の特徴や回復までの見通しを知ることは、支える家族のメンタルヘルス(心の健康)の点においても大切なことだと言われています。現在は、そうした知見がわかりやすくまとめられた書籍やネットの記事もたくさん出回っており、簡単に情報を集めることが出来ます。

一方で、細かく見ていくと書いてあることが少しずつ違ったり、ご本人の様子と合わない記述もあるかもしれません。書籍やネットの情報はあくまで一般論であることを忘れず、個々のケースに応じて臨機応変に活用していくことが大切です。

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【大切なこと③】支える家族で共通認識を持つ

前のポイントでお伝えした病気の理解にもつながるのですが、サポートにあたっては、ご本人の状態について家族で理解を共有し、チームで取り組んでいくことが大切です。

対応で配慮する点を共有しておき、困ったときには、お互いに相談できる関係性を築いておけるとよいでしょう。

このとき注意したいのがお子さんへの理解の促しです。まだ年齢が幼いお子さんの場合、素朴な疑問から休職について本人にたずねたり、一緒に遊ぶよう無理にせがむことで、意図せずプレッシャーを与えてしまう場面も少なくありません。

お子さんにどこまで話すかどうかは難しいところですが、一つの方法として、理解できる言葉で事実と適した対応を伝えてあげることをおすすめします。その際、「今は病気でこうなっているだけで本来の姿ではなく、悪意もないこと」、「回復するために協力してほしいこと」の2点を強調して伝えることが大切です。

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【大切なこと④】休養を第一に考える

うつ病の初期(急性期)は、睡眠時間が異常に長くなったり、食事や趣味さえも億劫な様子が見られるなど、心配な症状が目立つ時期です。

ですが、心配するあまり、生活を正す声掛けを行ったり、外出に誘うのは逆効果。うつ病のご本人は、わかっていても体が動かないほどの強い倦怠感に苛まれていたり、誘いを断るだけのエネルギーも残っていないことが多いためです。

「家族が自分を思って言ってくれているのはわかっている。でも動けない」ということが続くと、自分を責める気持ちが心の負担となり、回復の妨げになってしまいます。

まずは本人のペースを尊重し、罪悪感やプレッシャーを抱かずに休養できる家庭内の雰囲気を作り上げてあげることが大切です。例えば、食事はどうするか訪ねた際「今日はいらない」と言われたとしましょう。このとき、「食べなきゃよくならないよ」と押し付けるのは、うつ病の方に対する対応としては良くありません。「わかったよ。もし食べたくなったら声をかけてね」と、温かくもあっさり引いてあげることが大切なのです。

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【大切なこと⑤】記録をつけるなど、振り返ることができる

日々できることとしては、回復記録をつけるのが良いと言われています。その日のご本人の様子や行動、自分からみた印象などを記録してみましょう。

日々の記録は診察の際の参考になりますし、見返した時に回復の過程が見えることで、支える側のモチベーションにもつながります。ただし、いくつか気を付けることがあります。まず、ご本人に毎日の状態や気分を確認するのはプレッシャーになるため避けた方が良いでしょう。また、万が一、記録がご本人の目に触れたときにも、負担にならない表現で記載することも大切です。できれば、事前に記録を付けることをご本人に話しておけると良いかもしれません。

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【大切なこと⑥】家族も休養を取る

うつ病の家族のサポートにおいては、ご本人の症状に家族が巻き込まれないよう、程よい距離感で根気よく付き合っていくことが大切だと言われています。

そのためには、外出したり、趣味を楽しんだりしながら気分転換を行うことが大切です。とはいえ、病気で苦しんでいる家族がいるのに、自分だけ楽しいことをするのは気が引けてしまうこともあるかもしれません。

しかし、サポートに疲れて家族まで心を病んでしまっては、元も子もありません。サポートするご家族がすこやかな状態でいることは、ご本人の回復にも役立つこと。息抜きの際は、日ごろの頑張りを自分自身でねぎらってあげましょう。

ご家族の容体だけでなく、自分自身の状態についてもゆっくり考える時間を持つことで、心を整えていくことができますよ。

最後に

今回は、うつ病で休職中のご家族に対するサポートについてお伝えしました。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など