クリニックブログ

2020.12.012023.06.17

【冬季うつ】日照時間の変化がもたらす心の変化とは

【冬季うつ】秋から冬にかけて起こる気分の落ち込みとは

季節の変わり目、寒くなってくると、なんだか憂うつな気分、気分の落ち込みや意欲が強くなる。過食や過眠傾向も伴っているという方は、もしかしたら冬季うつ病かもしれません。

ここでは冬季うつ病の特徴について解説を行っております。

【冬季うつ】特徴的な症状とは

強い無気力感、強い意欲の低下、過眠(10時間以上寝てしまう等)、過食、体重増加、炭水化物を渇望するなどの症状が特徴的です。

もちろん、上記症状のすべて当てはまることが必須という訳ではなく、なんだか最近過食気味だな、長時間まとまって眠ることが増えた、落ち込みや意欲の低下が強くなった、という生活の変化が強く現れてくることもありますが、自覚症状レベルとして気が付かない程度の変化である場合もあります。

【冬季うつ】太陽光や光の影響を受けやすい特徴があります

冬季うつは冬季の日照時間と関連しており、日照時期が短縮するにつれて、冬季うつの発症や悪化も関連があるとされています。

そのために、冬季うつ病は光線療法といった高照度の光に暴露させることが治療としても有効であり、この点が季節性のうつが通常型のうつ病|名古屋市栄〈ひだまりこころクリニック 栄院〉心療内科 精神科,メンタルクリニック (hidamarikokoro.jp)とで異なる点でもあります。

うつ病について心療内科が解説をしております

【冬季うつ】女性に多く、比較的若年者になりやすいと言われています

冬季うつ病は女性に多いと言われており、季節性うつ病の約75%が女性であると言われています。比較的若年層の発症が多いと言われていますが、40代前後での発症者も多く、年齢で一概に判断はできません。また、高緯度地域の方の発症率が高いことも特徴的で、日照時間とも関連しています。

【冬季うつ】DSM-4、従来は季節性感情障害と言われていました

従来のDSM-4では、秋または冬に始まり、春に寛解する大うつ病のエピソードの発症と寛解が、2年間にわたって起きていることを、季節型気分障害・季節型感情障害(SAD)と規定をしており、中学受験大学受験・就職といった季節以外の主な要因が関連していることを除外しています。

DSM-5 への改定に伴い、季節型という特定の分類は無くなったものの、日照時間に関連した気分の変化や落ち込みを経験し、光線療法や日照時間の変化で改善するうつ病という点で、従来の典型的なうつ病と区別すべきという考えは根強いのです。

光刺激とメラトニンについて

メラトニンは、人体の概日リズムという、昼夜のリズムとそして睡眠のリズムを作り出すのにとても大切なホルモンであり。通常夜間・暗時にはメラトニンが合成されて、睡眠を促し・睡眠の質を高めると言われています。

しかし、光刺激を受けると松果体を介した、セロトニンを基質としたメラトニンの生合成が抑制されます。

コロナに関連した冬季うつや不安症の治療も心療内科ひだまりこころクリニック栄院へ

冬季うつと日照時間との関係とは

冬季うつでは光刺激が減少してしまう事で、このメラトニンを主体とした概日リズムが崩れて、気持ちの落ち込みや、気分の変化が大きく、体調や生活面にも影響を与えてしまうと考えられています。

【冬季うつ】気を付けるべき点や、対処について

朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる、昼夜逆転を避けた規則正しい生活などが大切です。

また日中、特に午前中の外出は概日リズムを整えるのにもとても役に立つので、散歩やウォーキングといった取り組みも効果があります。

冬季は、イベントが多い時期でもあります

特に冬季は、年末年始が近くなるにつれて、歓送会や飲み会といった、終業後の集まりや飲食の機会も必然的に増えてくる時期です。遅くまでの活動や睡眠時間の減少に伴い、日内のリズムが大きく崩れてしまうというリスクも比較的に高いので、生活リズムなどに対する注意は重要です。

【冬季うつ】今年は新型コロナ感染症の影響も大きく受けやすい

今年は新型コロナの自粛の影響、コロナ感染症に伴うリモートワークやテレワークなどの影響を受けていて、自宅で過ごさざるを得ない状況が続いていることも影響していて、秋から冬にかけた日照時間の減少に対する影響を、従来よりもいっそう大きく受けやすいのではないかと考えられます。

秋から冬にかけて多い、気分の落ち込みや意欲の低下の出現・悪化でお困りの方は、つらい朝だからこそ早めにカーテンを開けて日光を取り入れてみる過ごしてみる習慣はいかがでしょうか?

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など