【抑うつ障害群】月経前不快気分障害について
抑うつ障害群について
抑うつ障害群は、DSM-5 では双極性障害が除外された分類となりました。
落ち込みや、悲しみ、うつろな感情や感情の不安定さなどが出現あり、社会的な支障や身体的な変化も伴っています。
うつ病では、特に、感情面や認知の変化、更には身体的な症状の変化も伴っており、その症状が継続することが特徴です。
月経前不快気分障害・PMDDについて
月経前不快気分障害も抑うつ障害群として分類されています。
月経前不快気分障害では、抑うつ症状が出現するものの、排卵後に始まって月経が開始してしばらくすると症状が回復することが特徴的です。多くは月経が開始して、数日で回復することが多いものの、このようなサイクルでの繰り返しの不調が、生活や人間関係などに影響があり、社会生活が制限されてしまったり、回避や効率の低下などの影響が出現してしまうことが特徴です。
生理の周期に応じて出現するという不快とはどのようなものがあるのか、心の症状をご紹介いたします
- 突然の悲しみや涙もろさ、敏感さなどの、著しい感情の不安定さ
- いらだちや怒りなど、人間関係でも摩擦が生じてしまいやすくなる
- 憂鬱な気分、絶望感、自己否定感
- 不安や緊張さらにはいらいらなどの感情
上記のような症状が1つ以上含まれていることも特徴です。
さらに、上記のような感情の変化だけではなく、身体・機能面での影響も含まれていることが月経前不快気分障害の特徴です。
- 興味や楽しみの減退
- 集中力の低下
- 倦怠感・易疲労感、気力の低下
- 食欲の変化(過食など)
- 睡眠の変化(過眠・不眠など)
- 押さえられないような気持ち(制御できないような圧倒される感じ)
- 身体面の痛みや腫れなどの感覚
上記の影響が身体面でも1つ以上が含まれていることと、前述の心の症状と身体面・機能面の症状が合計5つ以上当てはまっている事が、月経前不快気分障害の診断にはとても重要です。
月経の周期に伴い、わらわれる心と体の影響で人間関係や社会生活への影響が大きくなってしまう
上記のような症状のために、学校や会社、友人・家族・夫婦などの人間関係が大きく影響してしまうことがあります。
もし、月経前不快気分障害かもとお悩みの方は、お気軽に名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニックまでご相談くださいませ。