クリニックブログ

2019.10.212024.03.30

精神科病院とメンタルクリニックはどこが違うの?

「精神科」と聞くと、大きな病院を思い浮かべる方も多いかもしれません。

近年ではメンタルケアの重要性が高まっており、クリニックなどで相談される方は非常に増えてきております。

ここでは、精神科の病院とクリニックの違いについて詳しく解説しております。両者の特徴やメリット・デメリットについても見ていきます。

精神科病院とは?

精神科病院の特徴・メリット・デメリットを見ていきましょう。

特徴

精神科病院は、精神の症状を診察・診断できる医師が在籍しているだけではなく、精神科の入院施設も整った医療機関のことです

「精神科」「神経科」「精神神経科」のいずれもすべて同じもので、精神科の医療機関であることを示しています。

「病院」の場合、入院設備が整っていることや20床以上の病床が用意されていることが条件となります。

精神に疾患をきたし、病状からも入院して加療する必要がある場合、患者さんは「病院」を冠している医療機関に入院することができます。

 

メリット

重篤な症状についてはもちろんの事、外来通院中に症状が悪化して入院が必要な場合、その病院に入院して治療を継続することができる場合があります。

また、内科などの複数の診療科を併設している病院では、患者さんの精神疾患の原因が脳やその他の部位にある場合、他の診療科と連携して治療を行うことができます。

デメリット

入院を必要としていない、あるいは比較的軽度な症状を抱える患者さんにとっては「敷居が高い」と感じる場合があります。

しかし、精神のトラブルは一見軽く見えても実際には重篤だったケースが少なくないため、我慢しすぎずに医師に診断を受けることをおすすめします。

精神科クリニックとは?

精神科クリニックについて、特徴・メリット・デメリットを紹介します。

特徴

精神科クリニックは、精神科領域の医師が在籍している、無床もしくは19床以下の医療機関が条件と定められています(医療法第1条の5第2項)。

「クリニック」は「診療所」「医院」と同じで、自由に付けられる名称となっており、「診療所」、「クリニック」の名称の違いはそこまでありません。

メリット

精神科クリニックは無床かつ診察対応のみを行っているところが多くみられますが、無床のクリニックでは入院治療を受けることはできません。

入院はできませんが必要に応じて、入院先への紹介状や診断書を書いてもらえたり、患者の症状に応じて漢方薬の処方が受けられたりなど、病院よりも敷居が低く通いやすいのがメリットといえるでしょう。

デメリット

入院対応ができないクリニックでは、重篤な症状の患者さんは、精神科病院などの入院治療が可能な病院受診を勧められることがあります。

すぐに入院が必要な患者さんについては、紹介状を作成してもらった上で、他の入院できる精神科病院に再診察を受けることになります。

迷ったら身近な医療機関で診療を受けよう

精神科は、病院とクリニックのどちらでも受診することが可能ですが、幻視や幻聴など重篤な症状で混乱している、ベッドから起き上がれず衝動が強いなどの身体症状をきたしている場合は入院の可能性も考慮されますので精神科病院での診察もお勧めされます。

もちろん、病院の敷居が高くなかなか足が向かない場合はクリニックからでも問題はありませんので、まずは身近な医療機関で診察を受けてみるところからスタートすることが大切です。

心療内科・精神科・メンタルクリニックの領域の病状は、見た目で分かりにくい症状だからこそ、我慢しすぎたり、無理をしすぎたりせずに、まずは医療機関へ受診して医師の判断を相談しましょう

ひだまりこころクリニック栄院

名古屋駅の心療内科ひだまりこころクリニック名駅エスカ院名古屋市栄の心療内科メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院名古屋市金山の心療内科メンタルクリニックのひだまりこころクリニック金山院あま市の心療内科メンタルクリニック,精神科のひだまりこころクリニック