【心配がぐるぐる】パニック発作に関する心配をひも解いてみよう
パニック発作に関する心配をひも解いてみませんか?
パニック発作は恐怖を伴います。そして心配や不安感が強くなり、生活に支障が出てしまいやすくなるものでもあります。
ここでは、パニック発作に関する心配を記事の中でひも解いて紹介しています
パニック発作に関する不安とは?
予期不安とは
パニック発作と不安について語るとき、予期不安という不安感情が強く関連しやすいです。
なぜなら、パニック発作は、死んでしまうかもしれないというくらい、苦痛の強い身体症状や精神症状を伴います。
さらにその症状が、数分から10分という比較的短い時間で急激に悪化するという特徴をもパニック発作は持っています。
以上のような強い不快感を経験したため、「また起きるかもしれない」「また発作が起きたらどうしよう」といった恐怖や不安が更に強くなり、このような不安を「予期不安」と言うのです。
パニック発作の不安の正体について
パニック発作はこのように特徴的な症状と経過を伴う症状です。そして、「予期不安」というような不安のサイクルを更に高めてしまう特徴があります。
さらに、パニック発作の不安の正体について、具体的にもう少しひも解いてみましょう。
パニック発作の不安の正体①
パニック発作の不安の正体の一つとしては、精神的な苦痛に関する不安があります。
具体的には・・・
パニック発作のために、
◆精神的にどうにかなってしまうかもしれない不安
◆発狂してしまうかもしれない不安
◆叫び出したくなってしまうかもしれない不安
◆抑制力を失い自己を制御できないかもしれない不安
などの「精神的な苦痛とそれに対する不安」があります。
パニック発作の不安の正体②
パニック発作の不安の正体②としては、
パニック発作で苦しんでいる姿を、誰かから見られたら・・・
◆自分を否定されてしまうかもしれない不安
◆自分の評価が下がってしまうかもしれない不安
◆自分を馬鹿にされてしまうかもしれない恐怖と不安
◆自分との関係が終わってしまうかもしれない恐怖
などの、「自分の身に起きている症状を観察されることに関する不安」があります。
パニック発作の不安の正体③
パニック発作の不安の正体③としては、
その症状の強さに関する不安・・・
◆死んでしまうかもしれない不安
◆何か大きな病気にかかっているのではないかという不安
◆重い病気にかかっているのではないかという不安
などの、「重大な身体の異常に関する不安」があります。
具体的な不安が更に、リアルでの不安をもっと強くしてしまう
これらパニック発作の不安の正体は、具体的な症状や身体更には精神面に対する自己への不安です。このような具体的な不安は、さらに「また起きたらどうしよう」「パニック発作が来ることが怖い・不安である」という実生活におけるリアルな不安として、心理感情面を更に強固にしてしまうきっかけとなるのです。
最後に
今回は、パニック発作に関する不安についてひも解いてみました。予期不安という不安のサイクルだけではなく、パニック発作に関する具体的な不安の感情について、記事にて紹介をしました。
パニック発作でお困りの方は、我慢しすぎたり自己判断なさりすぎず、精神科,心療内科,メンタルクリニックまでご相談くださいませ
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など