クリニックブログ

2024.04.132024.05.03

【うつや不安症との合併も?】パニック症とメンタル疾患について

パニック症とうつ病や不安症などの合併について

パニック症の8~9割が、他のメンタル疾患を合併しているという報告もあります。

ここでは、パニック発作とメンタル疾患について紹介をしています。

パニック症と『うつ病は関連性が高い』

パニック症うつ病と関連性が高い疾患です。

パニック症の半分の人がうつ病も合併しているという報告も

パニック症はパニック発作を特徴とする疾患であるために、死に直結するかもしれない強い症状であるパニック発作がまた起きるかもしれない。この発作がまた起きたらどうしよう。といった心配や不安が生じたり、その不安や心配の為に、外出や人と会うこと、公共交通機関などの利用を控えてしまうことも生じてしまいます。

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【上手くいかない自分/症状に対する悩み】抑うつの症状も生じやすい

生活への支障と、パニック発作への不安や恐怖・懸念が、更に自分への自信の低下に繋がり、上手くいかない自分・症状で悩んでいる自分といった抑うつの症状も併せて生じてしまうのです。

パニック症と『不安症との関連性も高い』

パニック発作と『予期不安』は関連しやすい

パニック発作は、「またあの発作が起きるのではないか?」「今度起きたらどうしよう、怖い」という予期不安が生じることがあるため、パニック症以外の不安症との合併も多いとされています。

『社交不安症』もパニック症と合併しやすい

社交不安症とは、人と会うときに不安が強くなり、「恥をかくかもしれない」「馬鹿にされるかもしれない」「人に低い評価を付けられてしまうかもしれない」といった強い不安が強くなってしまい、食事や会議・仕事などの社交の場面で、極度の緊張に関連した身体症状が出てしまうことです。

社交不安症の症状としては、主に赤面・発汗・震え・どもりなどの症状が、注目されやすい場面で出てしまうのです。

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【強迫性障害なども】パニック症と併存しやすい疾患は、不安症やうつ病だけではない

先にも、パニック症と併存や関連性の高い疾患として、社交不安症うつ病を紹介させていただきました。

しかし、パニック症は、社交不安症以外にも、限局性不安症全般性不安症とも関連が高く、他にも強迫症やPTSDなどとも関連が高いと言われています。

つまりは、メンタル疾患とパニック症は複雑に絡み合っており、時として経過の長さや、症状の重さによっては、評価がしづらい面もあるので、自己判断は禁物でもあります。

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さいごに

パニック症は合併症の影響もあり症状が複雑になりやすい

パニック症とパニック発作に関連した、併存疾患について紹介をしました。

メンタル疾患は、互いに関連し合ったり、経過とともに症状や病状が変遷していく特徴もあります。また、紹介しましたようにパニック症には合併疾患も多いため、経過共に症状や病態が複雑になりやすいということも、パニック症の特徴であるといえます。

パニック症でご相談の方は、お気軽に名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院へご相談くださいませ。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など