クリニックブログ

2020.08.052024.04.01

パニック発作の持続時間とは

パニック発作の特徴とは

パニック発作の基準に、強烈な不快感や激しい恐怖の高まりが、数分以内でピークに達し、その時間内に13の特徴の症状のうち、4つ以上の症状がおこることをパニック発作と指しています。

13の特徴は①動悸・心拍数の増加、②発汗、③震え、④苦しさ、⑤窒息感、⑥胸痛・違和感、⑦吐き気・違和感、⑧めまい・ふらつき、⑨寒気・熱感、⑩異常感覚、⑪離人感・非現実感、⑫発狂やどうかなってしまうかもしれない恐怖、⑬死ぬことに対する恐怖

などが挙げられます。

特に番号が若い、動悸や発汗、息切れ・震えなどは、頻度も多く、パニック発作で辛く悩んでいる人の多くの方が感じやすい症状でもあります。

パニック発作でお悩みの方は心療内科まで

パニック発作の持続時間とは

発作の基準には数分以内でのピークという表現がありますが、実際にはピークも含めた症状が10分程度つよく出現し、その後も20分から30分程度は初期の強い症状ではなくても症状が継続します。

また、1時間以上パニック発作の症状が継続することは稀とはされますが、のどや呼吸症状等の違和感は1時間以上自覚される方もみえます。

長期的に感じる、不安に関連した身体・精神症状ですと、全般性不安障害との関係も示唆されることもありますので、症状や経緯も含めて、医療機関へご相談されることをおすすめいたします。

名古屋市の心療内科ひだまりこころクリニック栄院へパニック発作も相談ください

パニック発作が関連すること

パニック発作は、「強い」動悸や息切れ等、胸部症状と強く結びつくことがあるために、死んでしまうのではないかという恐怖と強く結びつきやすいです。

また、このような発作の経験を経て、更に恐怖や死への直結といった認識が、胸部や呼吸症状を主体としたパニック発作と強く結びついて強化されてしまうために、「より切迫した死」を意識し認識へと結びつけやすくなってしまうのです。

パニック発作はパニック障害だけではなく、すべての恐怖症や不安症に関連して出現します

パニック発作はうつ病パニック障害だけではなく、不安症や恐怖症・PTSDなどに関連して出現することもありますので、発作の対応だけではなく、精神症状への適切なケアも大切になります。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など