クリニックブログ

2019.12.022024.03.30

芸能人にも多いパニック障害!早めの治療が肝心!

体に悪いところはないのに、電車やエレベーターなどに乗っているときに急に心臓がドキドキして倒れてしまいそうなほど気分が悪くなったことはありませんか?もしかしたらパニック障害なのかもしれません。この記事では、パニック障害とは何か、どう治療していくかについてお話します。

パニック障害の症状について心療内科が解説

パニック障害って何だろう?

パニック発作とパニック障害

ある日電車やエレベーター、車などに乗っているときにいきなり気分が悪くなり、心臓がドキドキして冷や汗が滝のように流れ、死んでしまいそうだ!と怖くなった。でも、10分ぐらいしたら何事もなかった。心配になって病院に行ったけど、体には異常はない…。そんな経験はありませんか。

体には異常はないのに突然起こる非常に苦しい発作がパニック発作です。パニック発作自体は珍しいものではありません。ストレスや働きすぎなどが関係していると言われており、現在のストレス社会では1年間で成人の11%が経験すると言われています。ストレスに気を付ければ、ほとんどの人は特に治療を受けなくてもパニック発作が起こらなくなります。

パニック障害の影響について心療内科が解説

ただパニック発作を経験すると、「またパニック発作が起きたらどうしよう」と非常に不安に感じてしまいます。パニック発作が起きたら怖いので電車やエレベーターに乗れなくなる、車を運転しているときに起きたら…と思って車を運転できなくなるなど、避けてしまう場所が出てきてそれまで通りに生活できなくなることをパニック障害と言います。

パニック障害の治療と診断はご相談ください

パニック障害は決して珍しいものではなく、2~3%の人に起こりやすく、比較的に女性の方が男性よりパニック障害に陥りやすいと言われています。ストレスなどの複数の要因がきっかけになることも多く、昨今では歌手・アーティスト、俳優、モデル、美容家など、パニック症であることを公表される芸能人も少なくないのです。

パニック障害の原因はセロトニンやノルアドレナリン

パニック障害の原因は完全には分かっていません。一説には、不安にかかわる脳の部分が過剰に活動しているのが原因と考えられています。「体に異常が起こっている!」と誤って信号を出しているのです。

心療内科 ひだまりこころクリニック栄院はパニック障害の診断治療も行っております

誤った信号の原因となるのが脳の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンです。セロトニンには気分を安定させる作用が、ノルアドレナリンは恐怖や不安を起こして心拍や呼吸を速める作用があります。一見するとノルアドレナリンはないほうがいいと思う方もいるかもしれませんが、集中して頑張るときに必要になります。これらの神経伝達物質のバランスが乱れているという状態が悪いのです。

パニック障害の治療方法

パニック障害は放っておくとうつ病を併発しやすいです。どんな病気も同じですが、早く治療するのが一番です。できれば、はじめてのパニック発作が起きてから2~3か月以内に治療を受けましょう。心療内科やメンタルクリニック,精神科を標榜しているクリニックや診療所でパニック障害の治療を行うことが可能です。

パニック障害の薬物治療なら心療内科・メンタルクリニックまで

パニック障害の治療は(1)薬物療法と(2)認知・行動療法の二本柱で進めていくことが多いです。また、ストレスや働きすぎなどが原因でパニック発作が起きやすいということから、生活の見直しも必要となります。

(1)薬物療法で脳のセロトニンやノルアドレナリンのバランスを戻す

脳のセロトニンやノルアドレナリンのバランスを戻すということで、パニック障害の治療ではまず薬物療法が行われます。

名古屋市栄の心療内科へご相談ください

パニック障害の治療で使われる薬には2種類あります。

1つはセロトニンやノルアドレナリンのバランスを徐々に戻していく薬(抗うつ薬)です。パニック発作を起きにくくさせたり、電車やエレベーターなどに乗っては危険だという考えを和らげてくれる効果が期待できます。ただ、薬物療法はすぐに効果が出るわけではありません。だいたい1~2か月ぐらいかけて薬の効果が出てきます。

もう1つは、不安が強くなった時に不安を落ち着けるために飲む薬です。こちらは速く効きますが、一時しのぎにすぎません。抗うつ薬の効果が出てくるまでにパニック発作が起きそうなときなどに飲みます。

(2)認知・行動療法で苦手な場所を避けてしまう行動を克服する

心理療法やカウンセリング治療の相談なら心療内科やメンタルクリニックへ

薬物療法によりパニック発作を起こしにくくすることはできます。でも、「またパニック発作が起きたらどうしよう…」と苦手な場所を避けてしまう行動は、薬物療法だけでは治りません。認知・行動療法では、段階を踏んで徐々に苦手な場所に行けるようにしていきます。

(3)生活の見直し

心療内科ひだまりこころクリニック栄院がパニック障害について解説

1)労働状況の見直し

労働時間や勤務内容に無理はないかチェックしてみましょう。もし無理があるようなら、産業医や人事部などに相談してください。

2)規則正しい生活習慣

いくら労働状況を改善したとしても、生活習慣が乱れていてはパニック発作も治りません。規則正しい生活が大切です。
また、アルコールやカフェインなどの嗜好品も実はパニック発作を起こりやすくしてしまいます。控えるようにしましょう。

まとめ

パニック障害も早めの治療と生活の見直しが肝心です。治療には時間がかかりますが、焦らず一歩一歩進めることが大切です。心療内科やメンタルクリニックにパニック障害で受診や相談をされる方も増えてきており、多くの方が治療をされております。お一人で我慢されず、まずは医療機関へ相談・受診をしてみませんか?

名古屋市栄のメンタルクリニック,心療内科

パニック障害についての詳しい説明はこちらから

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ひだまりこころクリニック栄院

  • 野村紀夫 監修
  • ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
  • 保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
  • 所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など