クリニックブログ

2019.11.212024.11.16

インフルエンザについて

インフルエンザについて

インフルエンザは毎年流行してしまいます

インフルエンザは飛沫感染する感染症で、鼻・のどから侵入して増殖します

インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的とされております。

インフルエンザで死亡してしまうことも

インフルエンザによる死亡数は年間1万人程度と言われております。

インフルエンザには重篤な症状や後遺症も

後遺症には脳炎あり、毎年50~200人のインフルエンザ脳症患者が報告されており、その約10~30%が死亡しているとされております

インフルエンザの予防方法としては、手洗いうがいなどの他にも、ワクチン接種もあります

インフルエンザウイルスとは

インフルエンザウイルスの表面には、糖タンパク質でできたスパイクタンパクという突起が突き出ているのです

A型インフルエンザウイルスには、ヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の二種類のスパイクタンパクがあり、インフルエンザウイルスが人への感染を起こすためにこのヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)は大切な役割を果たしているのです。とくに、ヘマグルチニン(HA)は感染しようとする細胞に結合し、ウイルスを細胞の中に取り込ませる役割をします。ノイラミニダーゼ(NA)は、感染した人の細胞とヘマグルチニン(HA)の結合を切断して、複製されたインフルエンザウイルスを人の細胞から放出させる役割を持っているのです。

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型があります

A型インフルエンザウイルスについて

A型インフルエンザウイルスのHAには16種類(H1~H16)、NAには9種類(N1~N9)の型があり、この組み合わせによりA型インフルエンザウイルスにはH1N1~H16N9の144種類の”亜型”が存在し、記載の通りとても沢山のウイルスの型があります。

B型インフルエンザウイルスについて

B型インフルエンザウイルスにもHAとNAがありますが、各1種類ずつしかありません。

C型インフルエンザウイルスについて

C型インフルエンザウイルスにはヘマグルチニンエステラーゼ(HE)しか存在しないため、インフルエンザC型には多様性はありません。通常、ヒトに流行を起こすインフルエンザウイルスはA型とB型で、C型は軽い鼻水程度の症状のみです。

どうしてインフルエンザウイルスは毎年感染するのでしょうか?

インフルエンザはRNAウイルスです。RNAウイルスとはDNAウイルスと違い、もろくまた、変異などの変化を生じやすいと言われております。

インフルエンザウイルスはRNAウイルスであるために、ウイルス遺伝子に起こる突然変異の蓄積によって、このHAとNAの抗原性が少しずつ変化する連続抗原変異が頻繁に起こって変化するために、毎年のように流行を繰り返すのです。

またその点だけではなく、インフルエンザウイルスが人を介した感染を繰り返すことにより、増殖や感染の過程で抗原性も少しづつ変化してしまう事も大きな原因と言われております。そのために去年インフルエンザに感染しても、今年再度インフルエンザにかかってしまうのです。

 

心療内科ひだまりこころ栄院

ひだまりこころクリニック栄院

名古屋駅の心療内科ひだまりこころクリニック名駅エスカ院名古屋市栄の心療内科メンタルクリニックのひだまりこころクリニック栄院名古屋市金山の心療内科メンタルクリニックのひだまりこころクリニック金山院あま市の心療内科メンタルクリニック,精神科のひだまりこころクリニック

野村紀夫 監修
ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など