クリニックブログ

2019.04.152019.08.15

不眠症とは?あなたの症状に合わせた睡眠改善のためのポイント12個をお伝えします(前半)

皆様の周りの方やご自身も、不眠にて悩まれていたという方は多いのではないでしょうか??

実は、多くの方たちが悩まれる、睡眠障害・不眠症。不眠症には様々な種類があるので、不眠症とは思っていなくても実は当てはまる方も多いのではないでしょうか??

では今回は、睡眠のお話をさせて頂けましたらと思います。

 

睡眠のおはなし
~あなたにもありませんか?こんなタイプの不眠~

睡眠は、心と体の健康に深く関係しています
あなたは毎日、よく眠れていますか?昼間に眠くないですか?だるかったり、イライラしたりしていませんか?

”こちらのご家族”も、なんだか調子が良くないようです。もしかすると、自分で気づかないうちに不眠が影響しているのかもしれません。

 

【父(52歳、会社員)】

2か月ほど前に社内の組織変更があり、忙しい毎日を過ごしている。その為、最近、夜中に何度も目が覚めて、トイレに行くことが増えた。仕事中に眠くなることが多くなって困っている。

 

【母(50歳、パート勤務)】

最近、朝早く目が覚める。肩こりがひどく、いつも体がだるく感じている。パート仲間に「更年期じゃない?」と言われたが本人は「運動不足」と言い張っている。

 

【長女(27歳、システムエンジニア)】

入社5年目。仕事が非常に忙しく、終電間際まで残業するにも多い。ストレスのためか最近、ひどく寝つきが悪くなり、なんだかイライラすることが増えた

 

【長男(17歳、高校生)】

毎日部活動に明け暮れている。ふとんに入るとすぐ寝つき、朝までぐっすり眠っている。授業中はよく居眠りをするが、健康的な生活を送っている。

 

現代の日本人、5人に1人は不眠の症状があるといわれています。
きちんと睡眠をとれないままでいると、本人も気づかないうちに、体調や精神状態にさまざまな影響を与えます。眠れないと一口に言っても、症状はいろいろです。どんなふうに眠れないのか、一晩のようすをくわしく見てみましょう。

 

【父】⇒就寝2時間後⇒目が覚めてトイレへ⇒1.5時間後⇒また目が覚める⇒1時間後⇒目が覚めてトイレへ⇒起床
【母】⇒就寝4時間後⇒目が覚める⇒眠れない⇒起床
【長女】⇒就床⇒2時間後⇒入眠⇒4.5時間後⇒眠くてなかなか起きられない⇒起床
【長男】⇒就寝⇒熟睡⇒起床

 

 

それでは医師に相談してみましょう。

医師に症状を伝えるときは、なるべく詳しく、具体的に話すようにしてみましょう。また、不眠以外にも健康状態で気になる点があれば、そのことを忘れずに話してください。

 

【父】⇒夜中に何度も目が覚めて、トイレに行くことが増えました。また寝直しても、ぐっすり眠った感じがしません。昼間、会社で眠くなることが多くなり困っています。寝つきが悪いため、お酒を飲んでから寝るようにしています。

【医師】⇒この症状は、中途覚醒・熟眠障害といいます。夜中に目が覚める状態、眠りが浅くて熟眠感がない状態です。アルコールは寝つきを良くしても、利尿作用がもあって眠りの後半の質を悪くしてしまいます。
そして、お酒に頼って眠るクセがつくと、次第に酒量が増えるのでやめた方が良いでしょう。

 

【母】⇒朝早くにパッチリ目が覚めて、そのあと眠れません。いつもの起床時間までふとんの中で過ごします。
でもなんだか、だるさと疲れがとれていない感じで・・・。

【医師】⇒この症状は、早朝覚醒といいます。朝早く目が覚めて、そのまま眠れない状態です。年を取るにつれ睡眠パターンが変化するため、高齢者に多く見られます。睡眠不足で疲れがたまっているのかも知れません。無理に眠ろうとせず思い切って起床した方が、かえってぐっすり眠れるようになるかもしれませんよ。

 

【長女】⇒寝つきが悪いんです。寝ようと努力しているんですが、だいたい毎日1時間から2時間以上眠れません。寝つきはすごく悪いんです。朝のイライラが一日中続くことも・・・。

【医師】⇒この症状は、入眠障害ですね。床に就いてもなかなか寝つけない状態です。日常的に就床後1時間以上眠れず苦痛という人は、入眠障害と言っていいでしょう。ストレスの多い人、神経質な人に多く見られます。普段から、自分なりの方法でリラックスを心がけてください。

このように治療していきます。

 

続きはこちらへ:次回(不眠症とは?あなたの症状に合わせた睡眠改善のためのポイント12個をお伝えします(後半)