動悸や息切れでもう悩まないで
パニック障害とは、突然、激しい恐怖や強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達する「パニック発作」が繰り返される状態を指しています
パニック障害とは、突然、激しい恐怖や強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達する「パニック発作」が繰り返される状態を指しています
私たちは、不安や緊張・さらには身の危険を感じると、動悸を感じたり息が苦しく感じたり、発汗をしたり等、外敵から身を守るための身体反応を呈します。
ですが、パニック障害では、そのような身の危険が及ばないような環境下でも、緊張や不安が不釣り合いに強く出てしまい、その感情に反応して体の緊張や防御反応としての身体症状であるパニック発作が強く出てしまうのです。
また、パニック発作は動悸や息苦しさ、だけではなく、死んでしまうかもしれない、叫びたくなるような非常に苦痛を伴う症状である為に、再度パニック発作が起きてしまわないか、ひどく恐怖を抱いてしまう(予期不安)点も特徴なのです。
パニック障害は、繰り返しの発作が出現することが特徴です。
また無治療で経過の場合、パニック発作が1回・2回と増えていくにつれて、日々の発作の頻度がどんどん増えたり、発作のために外出や社会活動が行えなくなるなどの影響を呈してしまう事があるのです。
もちろんパニック障害は自然に改善する方もいらっしゃいますが、初回のパニック症状が強かったり、何度も症状が繰り返されている方は、予期不安も強くなりパニック発作が繰り返される傾向にありますので、お早めの治療をおすすめいたします。
パニック障害の2人に1人はうつ病の合併を呈しているとも報告されているように、パニック障害にはほかの精神疾患の合併も多いのです。
「パニック障害」という病名が、危機感を軽減してしまう印象も持たせてしまっているかもしれませんが、最近は多くの芸能人が病気であることを告白したり、活動の休止や引退などに至ってしまう方達をよくニュースでみかけるようになりました。
芸能人だけではなく、パニック障害にかかっているすべての方達がそれぞれの社会生活を大きく損なう可能性も十分にあるのが、パニック障害なのです。
周囲が考えている以上に、パニック発作というのは苦痛を伴うものであり、本人にとっては大変恐怖な出来事なのです。
お一人で悩まれずに医療機関まで、お気軽にご相談くださいませ
1家事や仕事が取り組めなくなってしまった
身体症状の出現の為に、また症状がでてしまうのではないかと恐怖や不安が大きくなり、会社や学校に行けなくなったり、さらには外出できずに家に引きこもりがちになってしまう。
2人間関係がうまくいかなくなることも
強い身体症状に対する恐怖や不安の増大により悲観的で後ろ向きな“ぐるぐる思考”になってしまう。考えに柔軟性がなくなって、悲観的に捉え、 更に不安と恐怖の気持ちが増強してしまう事も。そのような症状のために、周囲とうまくコミュニケーションが取れず“ぎくしゃく”した関係が築かれてしまう結果に。
3抑うつが強くなり、意欲がわかない
不安と恐怖の感情の増大だけではなく、憂鬱な気持ちが強くなる「抑うつ」の状態となりやすくなる。そのため、“やりたくてもできない”・”意欲がわかない”という気分の落ち込みが強くなる。
4周りの人に気づいてもらえない
パニック症状が死んでしまうかもしれないと強く感じるほどの身体症状であるにも関わらず、つらい気持ちを理解してもらえなかったり、周囲に気づいてもらえることが少ないために、心のバランスの乱れが進行して、パニック症状の強さや回数が大きくなってしまうことも。
パニック障害とは予期されないパニック発作(激しい恐怖や不快感の⾼まり、またはそれに伴う身体的症状)が反復的に⽣じ、予期不安(更なる発作への懸念、発作で死んでしまうのではないかとう強い恐怖)やパニック発作による症状のために生活の変化が継続して起きてしまう状態です。
パニック障害の症状は、動悸、胸痛、窒息感、めまい、発汗、震え,寒気,感覚⿇痺,⾮現実感、自分が自分でないような感覚の突発、死への恐怖などがあります。パニック発作の身体症状そのものに対する恐怖に加えて、パニック発作がまた起こるかもしれないという再発を恐れる予期不安があります。
パニック障害の方はパニック発作が起きそうな場所や状況を恐れ避けるようになって日常生活の変化が継続してしまったり、広場恐怖などの症状を伴ってしまう場合もあります。例えば、トンネルや橋の上、高速道路や電車・バスなど、さらには、美容院、洗髪時などの身動きできない状況などもパニック発作の誘発となる状況となるなど、パニック発作の誘因は日常生活と密接に絡んでいることもあるのです。
パニック障害の発作は、本人にとっては命に係わるかもしれないと強く思わせるほどつらく苦しい身体症状です。そのために、パニック症状に関する本人の訴えは大変切実なものでありますが、一方で周りの人たちはその状況や様子をみて、「大げさだ」、「気の持ちようだよ」「心が弱い」などと表現してしまうこともあり、そのような表現に、本人は更に傷つき周囲に打ち明けられずに、一人で悩んで殻に閉じこもってしまいやすい病状であるという点も、パニック障害患者の特徴であるという点であるということに注意が必要なのです。
パニック障害の症状には、大きく分けて、パニック発作・予期不安・広場恐怖があります
パニック発作には、以下の症状の4つ以上が起こるとされています
・動悸や心拍数の増加
・発汗・冷や汗
・震えや身震い
・息苦しさ、息切れする感じ
・窒息感、のどに物が詰まった感じ
・胸の不快感、痛みやざわざわする感じ
・吐き気や、お腹の調子の悪さや違和感
・めまい感、ふらつき、ぐるぐるする感じ、気が遠くなる感じ
・熱感・ほてり、寒気
・感覚麻痺や熱感
・現実感の喪失、離人感
・どうかなってしまうかもしれないとする恐怖
・死ぬことに対する恐怖
これらの症状が何の前ぶれもなく突然起こってしまうのですが、多くの場合10分以内で症状の強さはピークに達し、通常30分以内でおさまるとされています。しかし、パニック発作は症状が強いために、死ぬのではないかという強い恐怖を感じる程の症状です。
予期不安とは、一度発作を経験した後にあの恐ろしい発作がまた起きるのではないかという不安感が生じてしまうことです。パニック発作にはこの予期不安が必ず伴い、パニック発作を繰り返すごとにこの不安がさらに強くなっていってしまうのです。不安の内容は以下のようなものがあります。
・発作を起こすこと自体への不安
・発作によって死んでしまうのではないかという不安
・何かの病気になるのではという不安
・気を失ってしまうのではないかという不安
・症状のために運転中に事故を起こすのではないかという不安
・症状が出ても誰も助けてくれないのではないかという不安
・パニック発作が起きてもすぐに逃げ出せないのではという不安
・周りの人に迷惑をかけるのではないかという不安
・症状のために公共の場で倒れたり、吐いたりしてしまうのではないかという不安
広場恐怖とは、「特定の場所や状況」を避けるようになることをいいます。一般的に避けられる場所は、発作が起きたときにすぐに助けを求められない状況だったり、逃げ出せないような場所や、電車やバス、人込み、地下道、高速道路、美容院、歯医者、屋外、映画館、橋の上などがあります。
また、過去にパニック発作の起きた場所で、もう一度そこへ行くと発作が起きるのではないかと思い、このような場所を避けることもあるのです。これらの広場恐怖は、軽ければ日常生活もあまり支障なく送れますが、広場恐怖が重くなると公共の交通機関は使えなくなったり、外出自体も困難になってしまうなどの日常生活やQOLの低下にもつながってしまうのです。そのために、広場恐怖のために家に引きこもるようになってしまう方もみえます。
パニック障害の出現しやすい気質や要因として、神経症傾向(否定的感情、几帳面など)が強い、不安への過敏さなどが挙げられます
パニック障害の環境要因として、パニック発作発症前の数ヶ⽉以内にストレスの存在がある(慢性継続的なストレスも含める)、またまれに⼩児期の性的・⾝体的虐待の経験などのショッキングな出来事などが背景にある方もみえます
パニック障害に対する遺伝要因として、複数の遺伝⼦の影響とされる説があります(未解明)、親族のパニック障害の既往・親がパニック障害患者であると罹患率が 4〜7 倍上がるとの報告もあります
パニック障害患者の多くの方たちは、パニック症の発症前に不安や広場恐怖などの兆候を⽰すことがあります。
パニック発作の症状の頻度と強さは、⼀般的にパニック障害の発症当初が最も強いとされています。パニック症状の経過とともにパニック発作は軽快してくるものの、予期不安や広場恐怖が強固に関連してしまうことがあり、パニック障害が長期化する場合があります。
パニック障害を未治療の場合は、時間の経過とともに、完全に治癒する⼈もいれば悪化する⼈もいます。つまりは放置して一旦は寛解したように見えても、悪化と寛解を繰り返しやすい疾患であるという点には注意が必要なのです。
パニック障害は、発症6〜10年後、30%は経過良好、45%は症状の改善を認め、25%は不変または悪化しているという報告があります。つまりは適切な治療を行えば、約75%もの方は症状の改善や軽快を認めるとされているため、放置や自己判断をなさらず医療機関への受診や相談をしながら治療を進めていくのが望ましいと考えられます。
また、パニック障害の50%以上の方に、うつ病の併発が指摘されていて、うつ病やそのほかの不安神経症の症状の関連性にも注意が必要であるとされています。ですので、自己判断なさらず、まだ大丈夫と我慢しすぎずに一度ご相談くださいませ。
パニック障害の⽣涯罹患率は1.5~5%といわれています。
また精神科外来受診の10%~15%がパニック障害といわれており決してまれな病気ではございません。
好発年齢は男性が25〜30歳、⼥性は20〜35歳といわれています。
年齢を経ることにより、⾃律神経反応や身体症状の鈍化などが原因でパニック障害の有病率は低下すると考えられていますがはっきりしておりません。
パニック障害の性差は男⼥⽐が1:2と、女性に2倍出現頻度が高い傾向があります。
パニック障害は不安障害の一部として分類されており、パニック障害同様に社交不安障害という病状も有名です
社会不安障害(社交不安症:Social Anxiety Disorder、社交恐怖:Social Phobia)とは、他者から注目されるかもしれない社交状況に対する強烈な不安や恐怖を指しています。恥ずかしい場面や動転することを恐れ、それを回避しようとしたり、それに耐えることで強い不安や苦痛が発生することが主な症状として挙げられます。
なお「不安」(anxiety)とは原因が不明瞭な危機的状況や破局的な状態を予期することを指しておりますが、危機的状況の対象が明確な「恐怖」(phobia)とは区別されます。また、「不安」自体にも精神分析的には、外部からの刺激などから不安が出現する「現実的不安」と、無意識の衝動からの不安の原因となる「超自我不安」、に分けられています。
パニック障害で度々起こる可能性のある発作は、10分位から長くても1時間以内にはおさまります。血液検査や心電図検査を行っても異常がみられない場合は、まずはお気軽にご相談ください。
薬物治療や通院による精神療法などがあります
パニック障害の治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択であるとされています。また、うつ病の治療に関しても、第一選択薬がSSRIであるために、抗うつ作用も期待ができます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、パニック発作の症状を緩和したり、予期不安に表れる強い不安の感情に対して、即効性が認められるお薬です。しかし、ベンゾジアゼピンの長期的な使用については次第に効果が効きづらくなったり、ベンゾジアゼピンの依存が形成されてしまうことも多くの方が知って見えるかもしれません。
そのため、パニック症状に対して抗不安薬であるベンゾジアゼピンを使用する際には、適切な量や場面での使用が望まれます。
ここで注目すべき点は、依存や耐性の懸念が先だって、初期から維持期・寛解期にかけてのパニック障害の適切な治療が遠慮されることは避けられるべきですし、日常生活のリズム調整や、生活の維持および、恐怖や不安のコントロールを早期に取り組んでいく事は、パニック症状治療の治療期間の短縮や、日常生活や社会生活への影響を最小に抑えるためにも、非常に重要な第一歩となる治療法になりうるということでもあります。
そのために、適切な抗不安薬のベンゾジアゼピンの使用と、抗うつ薬であるSSRIの治療を併用したバランスのとれた治療が必要になりますし、パニック症状やパニック発作の程度に応じた「治療効果」の十分な判断が必要です。
そのような十分な判断は、医師と確認しながら進めていく事が大事ですので、ご自身で判断されず、また自己中断に伴うパニック障害の悪化再発を起こしてしまわないためにも、医療機関の通院を継続しながら症状の経過を注意深くみていく必要があると考えられます。
薬物療法の他に、パニック障害・パニック症の治療として重要なのは、心理教育であるとされています。
心理教育を通して、パニック障害の症状の理解、病因と治療法(薬物療法とその他の治療法)の理解、パニック発作への対処などを患者に知ってもらうことが治療の第一歩とされています。
また、パニック障害の患者の多くに、発作が起こりそうな状況を避ける行動がみられるため,認知行動療法が有効であるとされています。このような心理療法を通して、パニック障害の患者自身が、自身の不安の特徴とその形成・維持のメカニズムを理解し、その不安に対する具体的な対処法を身につけることが重要です。
また、パニック発作や身体症状に対する誤った理解や、感情の癖を修正していくことも治療において重要な側面です。
パニック発作は、発作的な不安や動悸・呼吸苦などの身体症状は起きますが、パニック障害の症状が落ち着くまでに、10分から30分から1時間程度かかるとされていますが、はっきりしていることは、パニック発作は時間の経過とともに自然に治まるものであるという点は心理治療を取り組む上で大変重要な特徴です。
そこで必ず、不安・パニック症状は通り過ぎるという理解を元に、あえて不安の高まる状況に曝すエクスポージャー法が有効となることがあります。
エクスポージャーを行う前には、不安階層表を作成し、まずはどの軽い不安の段階であれば練習を行えるかを検討します。パニック症の症状・発作の特性などを理解し、不安は必ず時間と共に減少するものであるということを意識し、何度も練習を繰り返すのです。
練習を通して、不安場面でもなんとかなった、大丈夫だったという体験を得てもらうことが重要なポイントなのです。
不安場面に曝されるため、患者の状態を把握し、どの場面であれば練習可能かということを注意しながら検討することも必要なのです。
パニック症の患者には不安や恐怖に対する極端な認知を持つ方もみえるため、不安や恐怖に対する認知の修正を行うことで予期不安の抑制・改善に役立つこともあります。認知と行動の両方からの治療のアプローチがパニック障害では有効であるとされます。
また生活面のフォローもパニック障害では重要となります。睡眠不足や不規則な生活リズムは発作の誘発要因でもあるため、治療初期はそういった生活面の配慮も行っていく必要があります。
普段の日常生活の段階から、緊張や不安の高さもあると思われるので,リラクゼーションを取り入れながらパニック発作が起きる前に対処するという行動療法も取り組むこともあります。
パニック発作が起きる状況は他者から見ればなんともない行動や場所であっても、患者本人は死を予想するほどの恐怖を伴うものであるということを治療者および周囲の人たちは理解をしている必要があると考えます。 そのような姿勢で患者さんと治療を組み立てていく事は、患者さんにとってもパニック治療に取り組む意欲を評価し支持されたという気持ちを持つことができ、患者さん自身の治療に対する意欲や意思の継続につながりやすいと考えます。 パニック障害は適切な治療を行えば、パニック症状をコントロールすることを図ることが可能です。 名古屋市栄の心療内科・精神科・メンタルクリニック ひだまりこころクリニック 栄院は、栄駅から直結の心療内科ですので、通院しやすいアクセスにあります。 パニック障害かもとお悩みの方は、お気軽にご相談くださいませ。
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは心の病気ですので神経症の1つです。事故や犯罪、災害、戦争など、生命に危機が及ぶほどの体験をしたり、見たりした心的外傷体験の後、通常4週間以上この体験による精神的障害が持続する症状をいいます。
例えば、
①侵入的反復想起:外傷体験が反復かつ侵入的に想起される
②感情麻痺:感情が麻痺して周囲に対する反応がなくなる
③覚醒亢進状態:悪夢による不眠や周囲に対する過剰反応
などが主な症状として現れます。PTSDの症状に関しても治療の手立てはありますので、抱え込まずに相談に来てください。
神経症の不安・恐怖というのは、誰もが日常生活の中で経験する日常の不安・恐怖の延長線上にあると考えられます。
そういった意味では神経症の症状というのは神経質な人が持つものと近い部分はあります。
ただし、いわゆる神経質(心配性)と神経症は、診断基準によって、不安・恐怖の症状が1ヵ月以上持続し、社会面・生活面で支障を来たしているかどうかで区別されます。
まず、神経的な抑うつ状態である「不安障害」や「パニック障害」があります。
この状態では、性格や生活経験により、漠然とした不安を感じると、次々と最悪のシナリオが思い浮かびます。
次にある特定のものや出来事に対して恐怖心を抱き、生活に支障を来たす「外出(広場)恐怖」「対人恐怖」「疾病恐怖」といった状態も挙げられます。
他には、肉親の死や災害といった環境から生じる精神的ショックが強すぎて起こる「急性ストレス障害」「適応障害」「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」といった「環境反応」によるものがあり、大きな事件や事故があった際には注意が必要となります。
また、困難な状況を回避したいという心理作用より、記憶や意識を失う解離状態や身体に麻痺などが出る転換状態といった解離性(転換性)障害(ヒステリー)と言います。この場合のヒステリーは一般に使われている言葉とはニュアンスが異なります。
そして、ある危険(細菌や汚れなど)を恐れ、それを回避するための考えや行為に集中するあまり疲弊する「強迫観念」「強迫行為」といった強迫性障害があります。
心身症は心が関係する「身体」の病気ですが、神経症は、通常誰もが感じる不安や心配が著しく強くなった状態で、健康人の悩みの延長線上にある「心」の病気です。
どちらもストレス病であるという共通点はあるのですが、病気が身体なのか心なのかという違いがあります
社交不安症(SAD)には、下記のような特徴的な症状があります。
・人前で発表するのが極度に怖い・緊張する
・人と接するのが極度に怖い・緊張する
・周囲からの視線が極度に怖い
・注目されると緊張で赤面する・汗をかく
・人前で食事ができない
・人前で文字を書くとき、手が震えて書けない
・人前で電話をかけるのが怖い
・周囲に人がいるとトイレで用を足すことができない。
報告によってその割合はまちまちですが、アメリカでの1万人規模の報告では約12%の人が、生涯のうちにどこかでSADになるという結果が出ています。日本の報告ではそれよりも少なくて3.2%ほどであるといわれていますが、日本人は性格として元々恥ずかしがりやの人が多いため、本当にSADであっても「これは性格である」と認識しているケースも多くみられます。そのため、実際より低い割合で報告されていると考えられます。
強い不安感や緊張感を持ちながら社会生活を続けていくと、不安感や緊張感を避けるようになっていき、最終的に引きこもり、社会生活に大きな支障が出てきます。
この病気は、発症年齢が若く、多くは10代半ばの思春期の頃に発症するといわれています。そのため進学・卒業が困難になることから始まり、就職・就労が困難になる、地域との交流が困難になるといった負の連鎖が学生時代から起こってしまうため、治療しないでいると一生涯にわたって影響が出てきてしまいます。
対処としてはできるだけゆっくりと深い呼吸をすることが大切です。椅子に座ったり横になったりして呼吸をしやすくしましょう。何よりも慌てず、楽な気持ちが大切です。
もし過呼吸になってしまったら、息を吐くことに意識をしましょう。過呼吸の時は息を吸い込みやすく、酸素が多い状態になっています。ゆっくりと長く息を吐き、体内の酸素バランスを整えてあげることで呼吸が楽になってきます。
何よりも慌てず、楽な気持ちが大切です。
パニック障害だからと言って、無理に日常生活を変える必要はありません。ただし、心身に負担をかけないように、過度のストレスを減らしていく生活は大切です。その為に、睡眠や食事などの規則正しい生活を心がけましょう。
カフェインやアルコール、ニコチンはパニック発作を起こすきっけになるとも言われていますので、控えた方がいいかもしれません。過度な運動は控え、ウォーキングのような有酸素運動を20分程することがよいと言われています。また睡眠時間の確保も大切です。朝起きたら、太陽の光を浴びて外の空気を吸いましょう。
全般性不安障害という病気が考えられます。
いろいろなことが不安になるという全般性不安障害という病気が考えられます。自分でコントロールするのが難しい不安を持続的に抱えていると、緊張感・疲れやすさ・怒りっぽさ・筋肉のこり(頭痛・肩こり)・不眠・集中困難などの症状が現れ、たいへん辛い状態がつづくことがあります。
対人場面で不安・緊張が強くなり日常生活に支障が出る「社交不安障害」という病気の可能性があります。
以前は「恥ずかしがりや」等の性格の問題として扱われることも多かったのですが、現在では薬物療法や精神療法の有効性が明らかになっています。
生活や仕事に支障が出るようでしたら早めの受診をおすすめします。
内科で心臓等の病気が否定されたのでしたら「パニック障害」の可能性が高いと思われます。
突然の不安や動悸が発作性に出現し、死ぬのではないかと強い恐怖感を伴います。
薬物療法や精神療法の有効性が明らかになっているので早めの受診をおすすめします。
2019.06.102024.03.30
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