“寝ても疲れが取れない“”ずっと落ち込んで体がだるい” それってうつ病の始まりかもしれません
うつ病治療ならご相談ください
うつ病の症状とは,ほぼ 1 日中の気分の落ち込みだけでなく,楽しいはずのことが楽しめなくなったり,自分に無価値感を抱いたり,過剰あるいは不適切な罪悪感をもったりしてしまいます。
うつ病の症状とは,ほぼ 1 日中の気分の落ち込みだけでなく,楽しいはずのことが楽しめなくなったり,自分に無価値感を抱いたり,過剰あるいは不適切な罪悪感をもったりしてしまいます。
うつ病は、”気分の問題だけ”と捉えられがちですが、実はそうではありません。
うつ病は、意欲の低下や落ち込んだ気持ちだけではなく、身体的な影響も強く、食欲・だるさ・人との関わり等あらゆる生活行為まで影響を及ぼしてしまう程に、強い症状なのです。
うつ病は心理面と身体・生活面への影響が強く関連した疾患なのです
うつ病では、脳のストレスホルモンのバランスの影響で思考が制止してしまったり、上手く考えがまとまらなくなるなどの症状が出てしまいます。
そのような状況に陥ってしまうと、今度は”焦燥”といって、「何かをしなくては」「どうしたらよいのだろう」といった焦りや頭の中のパニックがうつ病のせいで出現してしまうのです。
うつ病の病状が落ちつくにつれて、焦りや考えのまとまらなさは落ち着いてきます。
「うつ病の詳しい説明を以下に記載しております」
1疲れが取れづらい
睡眠が浅くなったり、途中で起きてしまったり等、うつ病の影響で睡眠の質も落ちて、なかなか疲れが取れにくくなってしまいます
2朝起きられない
朝から疲れが取れず、すっきりとした朝を迎えることができなくなってしまいます。家事や出社ができず休んでしまったりすることも。
3「やらなければ」「どうして動けなくなってしまったのだろう」といった気持ちばかり焦って辛くなってしまう
思う様に動けない状況を、”自分のせいだ”、”自分がダメなせいだ”と否定したり焦りが強くなってしまう事も
4食事や生活なども進められない程、だるくて寝ていないと過ごせない
うつ病が更に進行すると、起床や食事などへの影響も出て、日中をほぼ横になったり、自宅の中から移動をせずに過ごさざるを得ない体調が継続してしまいます
ゆううつ・憂鬱な気分だけではなく、不眠やだるさなどの体の不調を伴ったり、心身に関連したいくつかの症状が今までに経験したことがないほど重くのしかかり、それが途切れることなく 1 ⽇中持続し、2週間以上たっても改善が⾒られないような状態がうつ病なのです。
⼀⽇中、物憂げな様⼦で動かず横たわっていて、“気がついたらあっという間に時間が過ぎていた”といったエピソードも頻繁に外来で聴取される、うつ病の経験談でもあります。このように、ゆううつ(憂鬱)な気分、興味や意欲の消失などが継続的に続いてしまうと、それによって⽣活に⽀障をきたしてしまうのです。
精神症状に限らず、⾝体症状にもあらわれる事や、日常生活や会社などの社会生活にも影響が及んでしまうのがうつ病なのです。うつ病かもとお悩みの方はお早めに受診されることをお勧めいたします。
(※うつ病(大うつ病性障害)とは、抑うつ障害群の一つであり、この群には他に重篤気分調節症,持続性抑うつ障害(気分変調症)、月経前不快気分障害、物質・医薬品誘発性抑うつ障害、反復性短期抑うつ、短期間の抑うつエピソードなどが含まれています。)
うつ病かもと思われた方は、自己判断なさらずお気軽にご受診ください。症状はあくまでも一例ですので、すべてが当てはまるのではなく、この他にもみられるうつ病症状はあるので心療内科へご相談くださいませ。
うつ病はDSM-5では大うつ病性障害と共に、気分障害の抑うつ障害群にカテゴリーされています。
診断基準を要約して以下に記載をいたします
①抑うつ気分
②興味または喜びの喪失
③体重の変化(食欲の変化)
④不眠や睡眠の変化
⑤精神運動の制止、焦燥
⑥疲労感・気力の減退
⑦無価値観・罪責感
⑧集中力の減退・決断困難
⑨死に対する反復思考・自殺念慮・自殺企図
これらの①~⑨の症状のうち、5つ以上が同じ2週間の間に存在し、症状のうちすくなくとも一つは①抑うつ気分、または②の興味または喜びの喪失を呈している。
そして、このような症状のために、社会的、日常生活、職業面で支障・障害を生んでいるという事がうつ病の診断では重要です。
うつ病の患者さんに対する、不安症状は実はよく見られる症状とされており、うつ病の70~90%の患者に不安症状を感じていると指摘されています。
また、その不安感情の為に、パニック発作やアルコールへの依存などの影響を受けやすく、そうでなくても、頭痛や肩こりなどの身体症状として不安とうつ病に関連した症状を呈すこともあり、うつ病での受診時の症状に多様性をもたらすきっかけとなっています
うつ病にかかってしまうと、多くの方は、無表情や冴えない表情、更には、意気消沈して前かがみの姿勢になることも多く、目線は合わないことも特徴です。
うつ病にかかってしまうと、発語が極端に減り、返答のスピードもゆっくりになったり、返答も端的で、時には周囲から的を得ない回答と捉えられてしまう事もあります。また、相手から促されないと発言をしない傾向にある方もいることは特徴です
何か悪いことが起きているのではないか、自分がいることで周囲の人たちは迷惑を感じるのではないか、自分がいるから失敗をするんだ、自分なんていなくなった方がいいんだ、何か悪い別の病気や不調が影響しているのかもしれないといった被害的な思考や罪責感、被害妄想が強くなってしまいます。
そして、うつ病の患者さんの中には、死への想いや考えが浮かび易く、死に対して否定的な感情を持っていたとしても、うつ病でない時と比べてずっと身近に”死”という存在を意識しやすくなるのです。実際に、うつ病患者の2/3近くの方が自殺念慮を持ち、およそ10%の方が実際に自殺企図を図ってしまうとも言われています。
うつ病にかかってしまうと、被害妄想的になったり、短所が大きく見えてしまったり捉えてしまうために、あらゆる問題を過度に捉えてしまったり指摘をしてしまうことがあり、周囲との人間関係をぎくしゃくしたりなど複雑化させてしまう事もあります。
うつ病の経過はみなさま様々ですが,「寛解状態」(症状がほとんどないか,または中等度以下の症状が2 か月以上続いている状態)がほとんど見られない人もいれば,個々のうつエピソードの間に,ほとんどもしくはまったく抑うつ症状のない時期が何年も続く人もいます。
多くのうつ病の患者さんで、5人に2人は3か月以内に症状の改善し始め、5人に4人は1年以内に症状の改善をし始めると言われています。しかし、重症化されたうつ病であったり、初発のうつ病ではなく抑うつエピソードを繰り返している場合、更には別のメンタル疾患と合併している場合には、この数字に当てはまりにくいという特徴があります。
前述のように何らかの抑うつ症状がずっと継続して慢性化している場合は,不安神経症や不眠、パニック障害、大人の発達障害・ADHD、双極性障害、パーソナリティー障害などの併存疾患が併存している可能性や、またその様な疾患がうつ病の経過中も合併しやすいために、定期的な心療内科・精神科を受診しながら通院治療の上で、症状の経過を把握していく必要があります。
心理的・肉体的なストレスが継続的にかかることにより、神経伝達物質であるセロトニンなどのバランスが崩れてうつ病などの症状を形成していると考えられているため、治療に関しては生活環境を含めた見直しが必要となる場合があります。
うつ病は適切な治療を受ければ半数以上は半年以内に改善するといわれておりますので、うつ病と診断されたらできうる限り、期間を置かずに治療を行う事が早期回復へ向けて非常に重要となります。
うつ病の症状がぶり返したり、軽快悪化を繰り返すと、うつ病が慢性化しやすいと言われています。うつ病が慢性化してしまうと、治療を行っても治るのに時間がかかったり効果が十分に得られにくくなってしまうなどの懸念もあり、うつ病は初発で治しきるという取り組みはとても大切であると思います。
特に、うつ病の薬物治療を開始して、短期間や3か月以内でのお薬の自己中断では、再発や憎悪のリスクが高まり、再発や憎悪のリスクを下げるためにはうつ病症状が良くても、治療を継続している期間がしっかり保てていることが重要であると指摘されています。
実際に、うつ病の治療薬である抗うつ薬には、調子の良い状態を維持する効果もありますので、寛解時期という、うつ病の治療開始後、抑うつ症状が改善している期間が1年以上超えてから、ゆっくりと減薬を開始することが多いのです。
我慢したり自己判断なさらず、うつ病かもとお悩みの方は、早めに心療内科・精神科診療を受ける事をおすすめいたします。名古屋市栄の心療内科・精神科のひだまりこころクリニックはうつ病でお困りの方にも受診しやすいように、初診は毎日受付している土日も診療しています。栄駅直結で通院を継続しやすい心療内科・精神科・メンタルクリニックへご相談ください。
うつ病は性差として、女性の方が男性よりも多いとされており、好発年齢は青年期から成人期といわれています。有病率については日本では生涯有病率が5~15%程度といわれております。
ストレスや環境要因や遺伝要因などがうつ病発症の原因として考えられています。また生物学的な観点からは、モノアミン(ノルアドレナリン・アドレナリン・ドーパミン・セロトニン)などの神経伝達物質の減少によって症状が表れるとされる説もあります。
単一のモノアミンの影響や量の変化だけではなく、うつ病はこれらのモノアミンの相互作用や変化も大きく絡んでいるとされています。
また、慢性的なストレスにさらされることにより、コルチゾールの分泌があがり、HPAという視床下部ー下垂体ー副腎系の作用に変化を与え、脳細胞の変化や変性、更にはアポトーシスを生んでしまう事も、うつ病の作用機序として指摘されています。
特に海馬や扁桃体、皮質はこのようなストレス反応による神経変性にとても脆弱である為に、抑うつ症状や不安症状の増大や不安定さを招いてしまうと指摘されています。
抑うつ障害群とは、憂うつなどの抑うつ症状のために、社会的・日常生活で支障を来してしまっている症候群の事を指しています。
DSM-5では、抑うつ障害群の中に、うつ病/大うつ病性障害の他に、重篤気分調節症、持続性抑うつ障害/気分変調症、月経前不快気分障害、物質・医薬品誘発性抑うつ障害、反復性短期抑うつ、短期間の抑うつエピソード等が含まれています
抑うつ症状あるいは、意欲の低下・喜びの喪失のどちらかを含めた5つ以上の症状が、2週間以上継続することを指しています
6歳以上18歳未満の子で、年齢や発達にそぐわない、かんしゃく発作が12か月以上継続している
うつ病/大うつ病性障害の診断基準は満たさないものの、抑うつ気分を中心とした症状が2年以上慢性的に継続している
月経の開始1週間前から、月経の終了近づくにつれて軽快する、感情の不安定さやイライラ、抑うつ、不安感といった症状や、興味の減退、集中力の低下、倦怠感、不眠などの症状の一部を、月経2周期以上に渡り繰り返している
物質中毒や離脱、更には使用中に認める、抑うつ気分や興味や喜びの喪失が原因で、社会的な生活に支障を来たしている
うつ病/大うつ病性障害、更には双極性障害の基準を満たさないが、2~13日の間、うつ病の診断基準にもある特定の症状を満たし、その症状が毎月の様に繰り返し出現している
うつ病/大うつ病性障害、更には双極性障害や反復性短期抑うつの診断を満たさないが、抑うつエピソードを抑うつ感情を含めて5つ以上満たし、4~13日間継続している
自分の置かれている環境や状況そのものが、ストレスになっていて、抑うつ症状やうつ病を呈している状態が適応障害です。置かれている環境そのものが、ストレスに大きく関連していることが多いために、環境を変えることで症状が軽減され、落ち着くことがあります。
抑うつ症状の他に、そのような状況に置かれることによりパニック障害を併発したり、不眠症を合併することがあります。治療はうつ病に準じた治療を行うことが多いですが、環境調整や対人関係に重きを置いた精神療法なども大きな治療効果を得ることができます。
五月病とはどういう病気ですか?
五月病というのは、精神医学上は、「適応障害」や「抑うつ状態」などに当てはまる状態のことです。
4月というのは、新しい職場や人間関係、仕事内容に生活環境と、社会人にとって春は大きな変化が起こりやすい時期です。新しい変化に適用しよう4月に一生懸命頑張りすぎて5月にバテてしまったり、慣れない環境に緊張が続いていたりと無理が重なった結果、1か月ほど経過した5月に心身に不調が生じる状態の総称です。
どんな様子の場合、五月病が疑われますか?
毎日気分が落ち込んだり、疲れていて寝てもなかなか疲れが取れない、緊張が急に襲ってきたり、強度の不安な気持ちが頭から離れなかったり、やる気や気力の減退などの気分の症状があります。また他にも、不眠、食欲低下、体重減少頭痛、肩こりなどの身体への症状が出ることも珍しくありません。
症状が継続して進んでくると、朝起きれなくなったり、会社を遅刻したり、休みがちになったりなどの社会生活へも影響を及ぼしてしまいます。このような抑うつ症状が継続的に続く場合には早期に受診をされることをお勧めします。
五月病になった場合、どのように治療したらよいのでしょうか?
新しい環境に早く慣れようと頑張りすぎてバテてしまった時に起きるのが五月病です。もし症状が辛くてお悩みの場合には、先輩や同僚などどコミュニケーションをとったり、現在の自分のつらい状況などを相談してみるのはいいかもしれません。抑うつ症状を相手に伝えたり相談することで、自分の中の症状が軽減することもありますし環境の調整の協力をお願いできるかもしれません。
ただ、5月病といっても油断は禁物です。既にうつ病や適応障害として精神療法や薬物治療の介入を必要としている場合もございますので、症状が軽いから大丈夫と自己判断なさらず、きちんと専門医による診察をまずは受けることが重要です。
五月病やうつ治療は無理なく環境に慣れていけるよう、考え方や行動のクセに着目して、適応性の高いものへと変化させるような外来通院を通した精神療法もございますし、気分の落ち込みや不安・不眠などで生活や仕事に支障が出ているような場合には、抗うつ薬や睡眠薬等を用いた治療が行われることもあります。
五月病のみならず「六月病」もあると聞きます。六月病とはどのような病気ですか?
近年、会社での研修期間が比較的長期に設けられているケースが増えてきています。同期の気心知れた新入社員仲間と散り散りになり正式な部署に配属されて実務をこなすようになるのがこの6月頃に増え、結果として五月病と同様の抑うつ症状が現れることを指します。
またGW連休のように長期休暇で、まとまった休息が取れたために体調を回復できたものの、5月から仕事が始まって再度ばててしまった。という状況の方の「6月病」も多いのです。
ひだまりこころクリニックは、名古屋市栄にある心療内科・精神科・メンタルクリニックです。久屋大通、矢場町、伏見、広小路通からもアクセスが良好なので、うつ病関連でお困りの方はお気軽にご受診・相談ください。
野村紀夫 監修
ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
うつ病の患者様お一人お一人の症状や治療効果に合わせて、組み合わせたり調整させていただいております。
うつ病のきっかけとなっている、ストレスに関しては、本人にも思い当たる点がないほど、はっきりした強いエピソードでないこともあります。 もちろん、昇進や転職など、結婚や転居などの環境の大きな変化でもうつ病などの症状は十分に起きうるのですが、後輩や上司とうまく付き合うのに苦労している方や、今の仕事は自分に合っていないのかもしれないなどの自分の中での葛藤など、様々な経緯で起きうるストレスが長期で継続すると、心身のバランスを来してうつ病になってしまうこともあるという点には注意が必要なのです。 心身共に疲労してしまうと、感情の調整が効かずに、不安な気持ちが極端に大きくなったり、抑うつ症状が自分の意思とは関係なく継続してしまうために、生活が手につかなくなったり、仕事へ行くための支度や出勤ができなくなってしまうのです。 うつ病の治療としては、自宅療養や時短勤務などで、精神的なストレスと、身体的な疲労をしっかりと減らす必要があります。もちろん、うつ症状の強さや日常生活や社会生活が保てている状態に応じては、勤務時間の変更だけではなく、職場の部署変更などの対策を提案させていただく場合もございます。 自宅でのうつ病療養の際には、睡眠や食事をとることをまずは意識します。体力が回復するにつれて気分が少しづつ落ち着いてくることがありますので、その場合はその時の体調に応じて、外出や散歩など短時間でも良いので取り入れてみることをお勧めいたします。 外出できない時には室内での日光浴も日内リズムを形成する上でうつ病の症状に効果があります。 徐々に外出のリズムがついてきたら、時には図書館や喫茶店など落ち着いた空間へと出向いてみるのも良いですね。最初は雑誌などに目を通すのもつらい場合には十数分だけでも座ってみるだけで十分ですよ。 このような取り組みを何度も繰り返しているうちに、うつ病の症状も軽快してきて数週間かけて外出できる時間が徐々にまとまってきて数時間から半日と増えてきたら、次はどこに行くのか、どうやって過ごすのかを前日に計画してみるのは良いと思います。 そのような計画に基づいて生活を過ごせるようになったり、出勤を想定した時間に起きたり、電車に乗ってみたりできるようになったら、医療機関と会社に相談しながら時短勤務などの準備を進めていくリハビリ計画やうつ病からの職場復帰などの相談を進めていきましょう。 適切な療養や休息と同時に、薬物治療や精神療法を行っている方は、行っているうつ病治療を併用しながら復職へ向けた準備を進めていきます。
うつ病の薬物治療には、抗うつ薬(SSRI,SNRI,NaSSAなど)の他に、抗不安薬や睡眠薬などを取り入れます。 抗うつ薬には神経伝達物質を取り込む際の調節を行う働きがあり、少量から開始して、症状に応じて少しづつ増量していきます。うつの症状が軽快して安定している事を確認してまたゆっくりと薬を減量していきます。 SSRI・SNRI・NaSSAなどの抗うつ薬は飲み始めに、吐き気・胃もたれ感などの消化器症状が出現しやすいといわれております。おおよそ、10日から14日で消化器症状が落ち着くので最初に制吐薬を併用内服する場合もあります。
主に、定期的な外来通院を通して医師が働きかけを継続的に行う治療方法です。 このようなうつ症状の方に特に効果があるといわれております。 ・軽度から中等度で周囲の状況や因子によって左右されやすい抑うつ気分の方 ・社会心理的要因や性格要因が大きい方 ・社会的引きこもり心気的傾向の方 ・低い自己評価や否定的認知が蔓延している方 認知行動療法: うつ病では、認知のゆがみが生じることがあり、自責的になったり、0か100か(白か黒か)といった極端な思考が生じる事が多いため、現在の認知の仕方を心理士と共に課題などを取り組むことを通して、自身の考え方を改めて確認しながら適切な考え方へと修正していく方法です。「現実の受け取り方」や「ものの見方」といった認知へ働きかけ、柔軟に現実に対応できるような認知の変容を目指していきます。 ソーシャルスキルトレーニング(SST): うつ病患者の多くの人には、対人関係の問題を抱える人も多いので、自身の対人関係の気づき方を知り適切な距離感や関わり方を習得することも治療として有効です。 環境調整: 規則正しい生活は症状改善において重要であるために、睡眠や日中の生活リズムの見直しや提案をしていきます その他、感情焦点化療法や対人関係療法など様々な手法があります。
うつ病の方には、抑うつ症状のために思考が制止していたり、決定ができないなどの症状に陥っています。 多くのうつ病の方はそのつらい症状のために、会社を辞めるかなどの究極の選択に迫られるような考え方をしてしまいます。うつの病状が良くない時には重要な決定をするべきではないということを、周りの方たちも理解してあげるのが重要だと考えられます。 うつで悩んでいるけど、周囲に相談できる相手がいない。悩んでいる症状があってもストレス内容が仕事の事だから医療機関へ行っても仕方ないかも、とお思いの方はいらっしゃいませんか?? うつ病・鬱病は知らないうちに体調不良が進行していく病気ですので、まずはお気軽に名古屋市栄の心療内科・精神科まで、ご受診・相談ください。初診も毎日受付をしており、女性医師も所属、土日も診療しています。
うつ病がぶり返しやすい病気であるため、再発を予防することが大切です。
症状が改善し、気分が軽くなってきたと感じるため、「治療をやめたい」と思う方が多いかと思います。
しかし、処方する薬には「症状の改善、状態をよくする」という働きに加えて、「状態を維持する」という効果もあります。
個人差はありますが、症状の改善がみられても、およそ半年から1年間は薬の服用を続ける必要があります。また、うつ病になりやすい「ものの見方・考え方」など自分の考え方のクセを知ることで、自分なりにものの見方を調整して、再発を予防することも大切です。
抗うつ薬の種類にもよりますが、吐き気、便秘、下痢などの消化器系症状や、眠気、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
SSRIでは、飲み始めに、吐き気やむかつきなどの消化器系の副作用があらわれることがあります。
また、SNRIでは、排尿障害(尿が出にくい・出過ぎる・我慢できないなど)のほか、消化器系症状や頭痛、血圧上昇もみられます。NaSSAでは眠気が比較的多く、そのほか体重増加などもみられています。
三環系・四環系抗うつ薬は、アセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制するため(抗コリン作用といいます)、便秘、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
これらの副作用は飲み始めに多くみられますが、次第におさまってきます。
個人差がありますが、3ヵ月ほどで症状の改善がみられるといわれています
症状の改善がみられる期間は約3ヶ月と言われていますが、再発を防ぎ、元の生活を取り戻していくためには、数ヶ月から1年ほどかかる場合もあります。
なお、治療期間の目安としては、以下のように時間が必要となります。
・十分な休養を取りながら、薬の服用を開始し、うつ病の症状が軽くするための期間
約6〜12週間
・安定した状態を維持していく期間
約4〜9ヶ月
・徐々に日常生活に戻っていく期間
約1年〜
心筋梗塞発作後3ヵ月以内にうつ病またはうつ症状が発症する頻度は、20~45%との報告もあります。逆に、もともとうつ病を有する人は、うつ病でない人に比べて心筋梗塞を起こす可能性が大きいという報告もあります。その為、心筋梗塞とうつ病には関連があると考えられます。
ストレスはアトピー性皮膚炎の発症・悪化因子のひとつです。
そしてアトピー性皮膚炎にかかっていること自体がストレスとなって心理的な苦痛や、社会的機能の低下、QOLの低下を引き起こし、治療のコンプライアンスやセルフケアが障害されています。
つまりアトピー性皮膚炎とうつ病は互いに悪循環を引き起こしていることになります。
糖尿病患者では、うつ症状を有する頻度が有意に高いことが知られています。また、うつ病と糖尿病を併発する場合には、糖尿病のみ発症する場合に比べて、生存率の顕著な低下がみられています。
実際にある調査では、高齢者うつ病患者で糖尿病を発症している患者では、うつ病に対する治療介入を行うことにより、5年後の死亡率が通常のうつ病管理を受けた患者よりも約50%低減することが報告されています。
うつ病と身体疾患は一見関係がなさそうにも思えますが、身体疾患そのものがうつ病発症の原因になることがあります。糖尿病や高血圧、心筋梗塞、癌などの慢性疾患によるストレスから抑うつ状態が引き起こされたり、脳の器質的障害を認める脳血管障害などの疾患でうつ病の症状が現れたりすることがあります。
また、逆にうつ病により内分泌系、免疫系が変化することによって、身体に悪影響を与えることもあります。
日本におけるうつ病生涯有病率は6.5%(DSM-Ⅳ)、有病率の男女比は1:2で女性の方が多いと言われています。
男女差の原因として、女性は女性ホルモンバランスの変化や妊娠・出産等のライフイベントがあるためと考えられます。
ホルモンバランスの変化としては月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)、マタニティブルー(産褥期うつ病)、更年期障害があります。また女性に多い甲状腺機能の異常(甲状腺ホルモンの増加・低下)がうつ病を併発させることもあります。
女性特有のうつ病のサインとしては、料理を作るのが億劫になった、スキンケアや化粧が面倒に感じる、服に興味がなくなった等の症状があります。
うつ状態はその症状のあらわれ方で、大きく2つに分類されています。
抑うつ状態だけが起こるタイプの「うつ病(大うつ病性障害)」と、抑うつ状態と躁(そう)状態の両方が起こる「双極性障害」です。
うつ病(大うつ病性障害)は、抑うつ気分や物事に対する興味や関心が低下する”こころ”の症状のほかに、体重の減少、疲れやすい、不眠といった”からだ”の症状があらわれます。
さまざまな生活上のストレスが引き金(誘因)となることもあり、現在このタイプの患者さんの数が増えています。
非常に元気がよくなって、何でもできると思い込む躁の状態と、抑うつ状態の2つの極端な気分の波があらわれるのが特徴です。以前は「躁うつ病」と呼ばれていました。
抑うつ状態のときの症状自体は、うつ病と異なるものではないので、うつ病と間違われることもあります。
うつ病は会社員、主婦、学生、高齢者など、だれもがなる可能性のある一般的な病気です。
約13人に1人が一生のうちに1回はうつ病になるといわれています。
仕事や家庭のストレスや環境の変化がきっかけとなることが多いのですが、明らかな原因がない場合もあります。
うつ病は早期発見・早期治療が有効とされていますので早めにご相談ください。
気分の落ち込みがあらわれる少し前に、生活の中で楽しみを感じなくなった、何をしてもおもしろくない、日常生活のさまざまなことに興味を失った、集中力がなくなってきた、物事の決断ができなくなったなどがある場合、うつ病の注意信号です。
うつ病も他の病気と同じように、治療せずに放っておくと徐々に悪化していきます。症状が軽いうちにうつ病に気づき、治療をはじめることが大切です。
ストレスがうつ病に深く関わっていることは広く知られていますが、食生活とうつ病との関係をご存じの方はまだまだ少ないようです。
実は最近の研究から、食生活や食事、栄養素とうつ病との間には深い関係があることがわかってきました。こうしたことは海外では認知度が高まりつつありますが日本ではまだ十分浸透しているとはいえず、うつ病に対する新しいアプローチとして注目されつつあります。
うつ病の原因には、遺伝的要因や環境要因が考えられておりますが、必ずしも、全てに遺伝が関わっているものでもありません。
外的ストレス、性格なども要因の一つとして考えられております。
気分転換になるからといって無理に運動をさせたり、お出かけをさせたりしようとすることは逆効果になることもあります。お薬を服用し続けられるように支え、見守ってあげましょう。
また、うつ病の患者様は判断機能が落ちていることもあります。重大な判断をすることは避けるようにしてもらいましょう。
ご家族や身近な方がうつ病になった場合、うつ病の患者様に寄り添うことでご家族様もうつ病になってしまうケースもあります。
支えることも大切ですが、少し距離を置いて自分のための時間もつくり、趣味を大切にしていきましょう。
気分がひどく落ち込んでいますが、それ以外にも、頭重、肩こり、背中が痛くなったりなどの身体症状が出た、とお話いただくことがあります。
うつ病は人によって、こころの辛さ以外にも、身体的な症状が現れる事があります。うつ病に伴う身体症状については、学会での研究報告があり、因果関係も報告されおります。
診察時に身体的な辛さもお聞かせ下さい。最近は、身体症状にも効果がある抗うつ剤も有ります。個人差はありますが、焦らずに治療していきましょう。
調子が良くなっているのは、薬剤の効果の効きはじめの可能性もあるかもしれません。
調子が良くなってすぐに服用を中断してしまうと、薬剤で抑えられていた症状がぶり返してしまいます。先生の指示に従い服用を続けることが、うつ病を治すうえでとても大切なことです。
一般的に症状が完全に良くなったとしても6ヶ月間~1年は続けていくことが多くなっているようです。
うつ病の症状は、「気持ちの元気」の低下・「考える元気」の低下・「体の元気」の低下があります。
「気持ちの元気」の低下は、
・ゆううつな気分が続く
・訳もなく涙が出る
・希望がもてなくなる などです。
「考える元気」の低下は、
・集中できない
・思考力が落ちた
・趣味を楽しめなくなった
・TVや新聞を見なくなった などです。
「体の元気」の低下は
頭痛・吐気・肩こり・めまい・便秘・下痢・疲れやすさ、不眠、食欲不振などです。
これらの特徴的な3つの症状が2週間以上続いていたら、受診をお勧めします。
うつ病は早期発見・早期治療が重要かつ有効な病気ですので、早めにご相談ください。
疲れすぎていたりうつが進行している時は、自分の状態に気づきにくくなっていることがあります。うつ状態が長びくとなかなか改善しにくくなりますので、早めにご相談ください。
頭痛・肩こり・胃の痛み・吐き気・腰痛など体の悩みがなかなか治らずに続いている時、その症状はうつ病による場合があり「仮面うつ病」と呼ばれています。
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