精神面の症状と身体症状のために、生活に影響が出てしまう疾患です
不安障害の症状のために、普段行えていた会社の通勤や、日常での睡眠や食事、外出行為などがしづらくなってしまう、生活の質を大きく損なってしまうのが不安障害の特徴でもあります。
不安障害の症状のために、普段行えていた会社の通勤や、日常での睡眠や食事、外出行為などがしづらくなってしまう、生活の質を大きく損なってしまうのが不安障害の特徴でもあります。
不安障害は、うつ病よりもかかっている人が多いとも言われている病気なのです。
うつ病は10人に1人が生涯にかかると言われておりますが、不安障害は6人~7人に1人の発症の高い確率である、といった報告もあるのです
不安障害は、脳のストレスホルモンと言われている、神経伝達物質のセロトニンやその他の物質の減少や相対的な低下などが大きく影響しているのです
セロトニンのバランスの崩れから、不安感情や緊張が強く出てしまいすぎてしまうと考えられています
1また、起きるのではないかという恐怖が更に強くなってしまう
不安や緊張してしまう場面が、再び起きてしまう事が不安で、そのような状況を避けて生活をしようとしてしまう
2どうして、上手に振舞えないんだろうと自分を責めてしまう
緊張や不安が出てしまう事を自ら強く否定をしてしまったり強く後悔してしまうために、結果として落ち込みや自分の自信の低下につながってしまう。うつ病や不眠症の併発を伴ってしまう事も
3人と合ったり、外出することが辛くなったりしんどくなる
不安や緊張が強く出たりすることを避けて引きこもってしまう傾向が出ることも。また不安や緊張には身体症状を伴うことが多く、倦怠感や体調不良と相まって更に生活が辛くなってしまう事も
不安という感情が、場にそぐわないほど強く出たり、不釣り合いが状況で出続けてしまう不安感情が出てしまうと、どうしていいのか分からず恐怖になってしまったり、そのような不安感情が出やすい状況を避けてしまったり、また不安の感情で困っていることを周囲に上手に分かってもらえずに、気分が落ち込んで悩んでしまって、うつ病などの症状を併発してしまうこともあります。
不安障害は以前の不安神経症の一部も含んでおり、現在は社交不安障害や、全般性不安障害、パニック障害などを含んでおります。
社交不安障害は、以前はあがり症ともいわれていたが、複数名がいる人前での会話や発表、複数名ではなくても、上司や取引先などの相手との会話での極度の不安と緊張症状が出てしまうのです。
不安の内容としては例えば、「評価されているかもしれない」「自分がちゃんとできるかどうか心配」などといった、他者からどう見えるかといった点を緊張や不安のあまり強く意識しすぎて、大量発汗や赤面、身体の震えや、声の出しづらさや裏返り、会話ができなくなってしまう等の症状が出てしまうのです。
このような症状が出てしまうために、更に「恥をかいた」「笑われるかもしれない」「二度とあのような症状に出くわしたくない」「自分に自信を無くしてしまった」などの想いを抱いてしまい、発表や会話の場を避けるようになってしまう回避行動や、またあの症状が出てしまうのではないかと予期不安を感じてしまうのです。【社交不安障害】はこちらから
パニック障害は、身体症状が強く出て、「死んでしまうのではないか」という不安や恐怖が強く起きることが特徴です。動機や息切れだけではなく、息が詰まる感じ、吸えない・吐けない、嘔吐や失神感などの症状が短時間で押し寄せてくるのです。
症状のピークは5分前後で30分以内に消失することが多いのですが、そのパニック症状の強さは本人に衝撃的で、また起きてしまうのではないかといった予期不安や、パニック症状が出たら逃げられないような電車やトンネル、助けを求められないような広場などを避けてしまう広場恐怖があり、外出や閉塞的な環境を極端の避けて行動をしてしまうような回避行動を起こしてしまうのです。【パニック障害】はこちらから
全般性不安障害は、身体症状や不安症状の原因となる状況が特に明確ではないことが特徴です。全般性不安障害では日常のありとあらゆることが不安を誘発するような可能性が浮かんできてしまい不安の感情が慢性的に継続してしまう状況なのです。天気が悪いことや、身の回りの出来事を不健康や何か不吉なことが起きるきっかけなのではないかと不安が消えず、絶えず心配で日常に手がつかなくなってしまうこともあるのです。
全般性不安障害の方たちはそのような不安の理由や感情の整理やコントロールが難しくなってしまっているために、心配事の多くは状況から不釣り合いである場合も多く、現状から最も予想される結末ではないにも関わらず不安感情を抱いてしまい、周囲に相談しても、その気持ちを理解されずにいるのです。
全般性不安障害の方たちは心配や不安がどんどん広がっていってしまうのをどうしようもできず、本人も常に不安と緊張感が抜けず、不眠や肩こり、頭痛やこわばりなどの症状やうつ病なども併発してしまうこともまれではないのです。【全般性不安障害】はこちらから
不安障害にかかりやすい方の特徴として、神経質であったり、完璧主義、過敏症などの特性があることが多いといわれております。そのために、症状が出ても「気にしすぎ」とか「性格」と判断してしまうことも多いために、心療内科や精神科・メンタルクリニックへの受診が遅くなってしまうこともあります。
不安障害は性格や特性だけが大きく影響しているのではありません。もちろん症状には個人差もあったり、考え方のクセなども個々に影響していることもありますので、外来通院による精神療法やエクスポージャー法、時には森田療法、リラクゼーション法などを併せながら、患者様一人一人の症状に応じて薬物療法に頼りすぎず治療に取り組むことも大切です。
野村紀夫 監修
ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本精神神経学会指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
不安障害の治療は抗うつ薬や抗不安薬をはじめとした薬物療法だけではなく、外来通院での精神療法や認知行動療法やエクスポージャー法なども効果があるといわれています。
また、当院では症状や体調に応じて漢方治療もご提案したり、併用を行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ
不安症状が強く出現する場面や状況・程度はお一人お一人様々です。そのような病状や状況を確認しながら、「不安という感情は一定の時間が経過すると少しづつではあるが落ち着いていく」といった確認を慎重に進めていく認知行動療法のような治療にも効果があります。比較的に身体症状が弱い不安状況に限定をして、”不安症状と身体症状が必ずしも永続するものではない事”から”乗り越えられるようになる感情であること”、といったように少しづつ成功体験を重ねていくといった方法もあります。 ですが、不安障害は患者様お一人お一人の症状や程度は非常に様々です。あくまでも型にはめ込みすぎずに、ご体調に応じて支持療法やそのほかの精神療法を併用しながら治療を行っております
抗うつ薬であるSSRIは不安障害の中心的な治療薬として用いられます また抗不安薬は、不安症状を和らげる目的もあり、症状や経過、更には抗うつ薬であるSSRIの効果が表れるまで、併用して内服を行う場合もあります 睡眠薬は、不安障害の症状のために、なかなか寝付けなかったり(入眠困難)や、途中で起きてしまう(中途覚醒)、疲れているにも関わらず朝早くに起きてしまう(早朝覚醒)を呈してしまっている時には併用することもあります
特に、不安障害の方たちには、不安感情の強さと身体症状の関りで困っている方も多く、知らないうちに不安の感情を自分の中で増幅させすぎてしまっていることや、その増幅された感情やストレスを身体症状に代償してサイクル化してしまっている人もいます。 また、自分が思う様に振舞えないことを更に落ち込んでしまう事も多く、知らないうちにうつ病などの併発を伴っていることが多いと言われる疾患です。また、周囲に「恥ずかしい」といった想いで相談しづらい方も見えるかと思いますので、そんなときには、お一人で悩まれず心療内科やメンタルクリニックなどの医療機関へのご相談をおすすめいたします
2019.06.272024.03.30
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